１２話 不安と笑顔 ページ18
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朝のミーティングにて。音無がFFI本戦の進み方を大まかに説明し、木野が補足する。
本戦に勝ち進んできた10チームは、AグループとBグループに分かれて総当たり戦を行う。勝ったら3点、引き分けなら1点、負けたら0点、という風に加点されていき、最終的に各グループから勝ち点の高い上位2チームが決勝トーナメントに進出。そこで勝ち進めば優勝、といった形だ。
イナズマジャパンはAグループ所属で、同じグループにはイタリアのオルフェウス、アルゼンチンのジ・エンパイア、イギリスのナイツオブクイーン、アメリカのユニコーンが居る。
そしてイナズマジャパンの初戦の相手は、イギリス、ナイツオブクイーン。初戦で当たるには少々手強い相手だ。
「いいじゃねえか！」
せっかくなら敵は手強いほうがいい、とは綱海の言。それに円堂が真っ先に賛同し、他の皆も声を上げる。
瑠奈は、それを少し不安げに見つめていた。手強い敵のほうが倒し甲斐がある。それはそうだ。けれど、慣れないグラウンドで100%を出せるか、と聞かれたら、瑠奈はNOだ。
やっぱり慣れたグラウンドは違う。新しいグラウンドが悪いわけではない。環境が変わったことが、ほんの少し不安なだけだ。
ただ、この程度で折れる彼らではない。瑠奈は信じている。だから切り替えて、皆に合わせるように声を上げた。
「おおー！」
しばらくして練習が始まった。その間に木野が監督に呼び出されたのを見た優は、こっそりとあとをついていった。
「木野さん」
「きゃっ、優くん！？ どうしたのこんなところで」
「お話気になって、着いてきちゃった」
ごめんなさい。ぺこりと頭を下げた優に、木野が慌てて頭をあげさせる。別に隠すことでもないし、むしろ準備を手伝ってもらえばいいかもしれない。
木野はそう考え、優の手を引きながら答えた。
「ナイツオブクイーンから、招待状が来てたの」
「招待状？」
「そう。こちらで親善パーティーをやるから、参加しませんか？ って」
「へぇ。監督はなんて？」
「『敵を知るにはいい機会だ』って。参加するみたいだから、お洋服の準備しないとね！」
お洋服。この場ならきっとドレスコードだろう。木野が照れたように笑うのを見ながら、優は薊に知らせるかどうかを考えた。薊なら、張り切って全員分見繕うに決まっている。
けれど隠すのは難しい。さて、どうしたものか。
木野は悩む優の隣を歩き、笑っていた。
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海道凛(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます。ですが、此処は作品の感想を頂くための場ですので、詳しいお話はボードにお越しいただいてからでもよろしいでしょうか。 (2021年9月9日 19時) (
レス) id: 63a783c275 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!一緒に合作しませんか? (2021年9月9日 15時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
海道凛(プロフ) - 星猫さん» はじめまして。よく見ていたアニメはイナズマイレブンシリーズと終わりのセラフです。一時期ちらりと見たアニメなら沢山ありますが、一部しかわからない作品が多いです。あと、此方は作品のコメント欄ですので、感想以外の質問などはボードにいただけると嬉しいです。 (2021年3月28日 19時) (レス) id: 63a783c275 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月27日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海道 凛 | 作成日時：2020年8月7日 18時
