雷門の転校生は天才万能少女 (ページ9)

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８話　朝起きたら[ﾋﾟｰ] ページ9

今、にーにが玲名に説教されてるの。

理由は簡単だよ！ボクの部屋にまた潜り込んでたから！

ま、それはおいといて。鍵かけたはずなんだけどさ、どうやったの？ねぇにーに？

まあ、いいか。こっそり制服を回収して学校に行く。今の状態を一言で言うと、とっても怠い。

体重いし熱い。なんでだろう？いいや。学校行こー

☆＊☆＊☆＊☆＊
放課後

夏未嬢に呼び出された。何のためだ？

「冬海先生、遠征に使うバスの調子を確かめたいのでバスを動かしてくださらない？」

はは、さっき「夏未お嬢様の頼みを断る理由等ありません」なんて口走っちゃったから、墓穴を掘ったね、冬海さん。

案の定冬海先生はバスに細工していた。ブレーキオイルを抜くなんて可笑しな事仕出かしてさ。恥ずかしくないのかな、大人の癖に。

「──ですが、帝国のスパイが私だけとはおもわないことだ。ねぇ宇生賀谷さん？土門君？」

『へっ？』

「！！」

「「「？！」」」

『いやちょっと待って。帝国メンバーとはよく一緒に遊びに行ってるけどこれって逆に此方からスパイやってることになるの？え、めんど……』

濡れ衣を着せられかけたので頭をフル稼働させて考える。結論が出た。

ボクは雷門側の帝国の友達。よくわからないでしょ？ボクもわかんない。

「俺達を騙してたんスか？！ひどいっス！」

「やめろ！仲間を疑うのか？」

「ごめん円堂。冬海の言う通りなんだ」

土門は走っていった。普通に、バスに細工はダメだと思うな。直談判行ってこよ。

『どうしようかなぁ……』

帝国に向かってテクテクと歩き出す。皆はスパイの報告だと思ったらしく思いっきり止めてくる。

『いや、あのね？ボクは雷門側の帝国の友達であって、帝国じゃないわけですよ。分かる？』

「じゃあ何処に行こうとしてたんだ？どう見ても帝国だが」

『報告じゃないよ、直談判しに行くだけ。気になるなら着いてくる？いいよ、おいでおいで〜』

軽く話したら、風丸が着いて来ることになった。代表かな？

☆＊☆＊☆＊
帝国

『鬼道ー！文句言いに来たから開けてー！』

大きく息を吸って、叫ぶ。大音量で。あ、やばい声張りすぎた喉痛い。

「うわっ、一言言えよ」

『ごめんごめん。あ、源田が来た』

「はぁ……鬼道さんと佐久間はさっきの大声で悶絶中だ。まあ入ってくれ」

『次からは控えておくね』

「……お邪魔します」

☆＊☆＊☆＊

「来たか」

『影山さん、どういうこと？バスに細工なんて卑怯じゃない？』