雷門の転校生は天才万能少女 (ページ44)

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番外編　アレス版夢主ちゃんin雷門ページ44

最後まで王帝と迷っていた雷門です
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瑠奈side

『はぁ……』

今日何度目かもわからない溜め息を吐く。ボクは、いつも通り世界中飛び回って、お日さま園に帰ってきた。なのに、どうして中国人の相手をさせられているのかな？

「ホーッホッホッホ。溜め息ばかり吐いていると、幸せが逃げてしまいますよ〜Aさん」

『貴方のせいですよ……で、ボクに何の用ですか？今休暇中なんですが』

これでも長旅から帰ってきて疲れているんだ。少しは労ってもらう権利くらいあると思う。

「申し遅れました。私は趙金雲です。新生雷門サッカー部の監督です。貴女をスカウトしにきたのですよ。断れば、貴女の秘密をバラします」

もうそれ脅しじゃないか。でも、ボクの最大の秘密、この男が知ってる様には思えないんだよね。よっぽど深いところまで調べないと、出て来ないから。

「帰国してること、旧雷門の皆さんに話しちゃいますよー？」

『やめて、お願い』

それも地味に辛いんだよ、辞めて。かくしてボクは、２回目のＦＦを雷門で過ごす事になった。折角の休暇を潰されて。

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『あっはは、君達が新生雷門かな？こんにちは！あたしは譲葉薺！ナズさんだよ、はじめまして！』

「ひぇっ・・・こんにちははじめましてさようなら」

『え〜、つまんないの、折角監督さんに頼まれて来たのに、客人の扱いすっごく雑だね、寂しいよあたし』

何この人突然木の上から現れて怖い。第一印象は変な人、怖い人。

なのに時々びっくりするほど優しくて、厳しくて、可愛くて、格好良い。

『ねぇ・・・今の雷門イレブンはあたし達だよ？馬鹿にしないで、あたしは、本気だよ。上等さ、旧雷門を超えてやる』

『あははっ、今日もお疲れ様だよ。おいで、いいものを見せてあげるっ！』

『綺麗でしょう？この間走ってた時、見つけたんだ。疲れも吹っ飛んじゃうほど、でしょ！』

彼女はいつも笑ってた。俺達を笑わせてくれた。なのに──

『もうあたしは、君達に必要ない。判断するのはあたし達じゃない。バイバイ、また会えたらいいね。──さよならっ』

『もっと一緒に居たかった、やだよぉ、なんでよ、どうせお別れするなら、来ない方が良かったっ！』

これは、人知れず悩みを抱え、それを笑顔の裏に包み隠し続けて壊れた少女の話。
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この後雷門で女の子選手になります。白恋に送り込んでいた柚ちゃんの記憶が戻り、旧雷門の人達と対戦して正体ばれーのなんたらかんたらです。