20 身体の疲労 ページ21
……なんだか、とてつもない疲労感に襲われた気がする。
最近、すぐにイライラしてしまったり気だるさを感じてしまうから余程情緒が安定していないのだろうと実感する。
心に余裕が無さすぎるのは良くないとは思いながらも、どうも上向きな気持ちになれない。
浮き沈みの激しい女じゃなかったのに。
なんて、余計なことを考えている場合じゃなかった。部屋の中に久々に入ると、特に変わった様子もない私たちの本来の居場所に安堵する。
疲れた体を癒すために少しだけソファに腰掛けた。
急な眠気に襲われて、このままぼーっとしていたら微睡みの悪魔に囁かれてうっかり眠りに落ちてしまいそうだ。
眠ってしまわないうちに適度な時間、休んだら再び今いる家に帰ろう。
身体が疲れているからなのか分からないけれど、よく眠たくなってしまう。
以前まではそんなこと無かったけれど、急に変わったような体質に私自身もついていけていない。
多分、バタバタと忙しなく日々を過ごしているせいで疲れが一向に取れず疲労困憊になっているのだろう。
「そろそろ帰らないと。」
ソファから立ち上がろうとすると、視界が眩んで、立ちくらみがした。
恐らく眠気のせいもあるだろうけれど、不意にくる立ちくらみほど嫌なものはない。
鍵を閉めて、駅へと向かう。駅へと向かったら電車に乗って、家へと帰る。
扉を開けば、「おかえり」と春くんが出迎えてくれる。
彼の姿を見て、嬉しいはずなのに。……今は、何故だかそれどころじゃなくて。
「どうした?なんか顔色悪くねえか?」
「眠いからかなぁ。……ちょっと休んでもいい?」
「ベッドで横になってろ。何か食えるもんありそうか?」
私を労う彼の姿にきゅん、としたい所だけど、どうにもこうにも気持ちはそれどころじゃなくて「今はいらない。」と答えるのに精一杯だった。
私って、どうしていつも気づくのが遅いんだろう。
失う前に、自分の手で手繰り寄せるって決意を堅めたはずなのにね。
そんな事よりも今は、眠りについてゆっくり休みたい気分。
ベッドへ横になると数分も経たないうちに眠ってしまった。
まるで意識が思い切り飛んでいくように。
明日も仕事があるのに、お風呂入らないで寝ちゃった……と半分意識がまだある中で過ぎらせた。
明日の朝、早く起きてお風呂に入ればいいか、なんて。
1797人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さきな(プロフ) - 漆Pさん» 長らくお待たせさせてしまい申し訳ありませんでした!(土下座)こちらの小説でもコメント頂けて嬉しいです✨あと少しで完結なので頑張ります♡ありがとうございます! (2022年9月24日 15時) (レス) id: 1d6ef99bbb (このIDを非表示/違反報告)
漆P(プロフ) - 更新再開おめでとうございます(*´ω`*)ずっと待ってたかいがありました!無理せずに更新頑張ってください!応援してます! (2022年9月24日 13時) (レス) @page47 id: 436ede0cdd (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - モックさん» コメントありがとうございます✨続き更新致しました!ぜひ読んで下さい!完結までもう少しのところまで来ておりますので、頑張ります!ありがとうございます! (2022年9月24日 11時) (レス) id: 1d6ef99bbb (このIDを非表示/違反報告)
モック - めちゃくちゃいいところでとまってる〜!! 続きちょ〜楽しみ☆ 春くんがイケメンすぎてにやにやがとまりませんwww 更新頑張ってください!応援してます♪ (2022年9月24日 10時) (レス) @page46 id: 17f5259717 (このIDを非表示/違反報告)
さきな(プロフ) - ちょんちょんさん» コメントありがとうございます✨更新していきますので、最後まで読んでくださったら幸いです! (2022年9月24日 0時) (レス) id: 1d6ef99bbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さきな。 | 作成日時:2022年2月20日 0時