反社のお兄さんに拾われました【灰谷蘭】 (ページ12)

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＃１２ページ12

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蘭「･･･ちょっと待て。

オマエ男いんの？」

『うん、いるよ』

蘭「･･･へぇ」

竜胆「･･････」

蘭「まぁいいや。

今日からここで暮らせ」

『･･･ん？』

蘭「なぁに？」

『誰が？』

蘭「お前」

『なんで？』

蘭「俺が一緒にいたいから」

竜胆「･･･思ってたよりも重症だな」

『いやいやいや、おかしいでしょ。

父親にもらったお金も、母親が残してくれたお金もあるし

１人で生活できるよ』

蘭「悪ィけど、お前の帰る家はもうここ以外ねぇよ♡」

『え？』

蘭「お前が住んでたアパートついさっき引き払った♡」

なんかとんでもないこと言い出したんだけど･･･

しかもなんで語尾に♡ついてるの？

昨日の今日でよくそんな早く行動できたね。

･･･蘭ちゃんこわい。反社ってこわい。

蘭「それにお前、もう蘭ちゃんのだし。

離れたくねーの」

グイッと顔を近づけて私の頬に手を滑らせる蘭ちゃんに

微かに心臓が反応したけど私はそれが何を示しているのか分からなかった。

それにしてもほんとに、かっこいいお顔だ･･･

蘭「そんで、当たり前に男とは別れろよ」

『･･･なんで？』

蘭「あ？お前はもう俺のだっつったろ。

蘭ちゃんがいんのに他の野郎なんて必要ねぇよ」

『そうなの？』

蘭「捨てたりしねぇし、何があってもぜってぇ守ってやるから

これからずっと蘭ちゃんの傍にいろよ」

『･･･いいの、かな･･･？』

竜胆「こうなった兄ちゃんにもう何言っても無駄。

住めば？ここに」

蘭「俺が拾ってやるよ、可愛い子猫♡」

たまたま助けてくれた反社のイケメンお兄さんとその弟と

同じ屋根の下で暮らすことになって。

________反社のお兄さんに拾われました。

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