甘いお気に入り【藤原樹】 (ページ13)

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＃13 ページ13

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「「「「キャーッ！！！」」」」

すべてを見ていた周囲の女の子達が悲鳴をあげた。

藤原「どうせなら見せつけとかないと。

Aちゃんは、俺のものだって」

『だ、だからって･･･////』

藤原「いいじゃん。好きなんだから」

ずるい。

それを言われたら何も言えなくなっちゃうじゃん。

藤原「ねぇ、Aちゃん」

『なに･･･？』

チラッと樹くんを見ると綺麗な顔が近づいてきた。

っ･･･！？

またキスされる･･･！？

藤原「なんでそんな可愛いの」

ギュッと目を閉じた私は、目を開けた。

『へっ！？か、可愛くなんかないっ！！』

藤原「いや、ほんとに可愛い」

『恥ずかしいから、あんまり見ないで･･･』

藤原「ハァ、そういうとこも可愛い。

もうちょっと自覚してよ」

『自覚･･･？』

藤原「自分がとんでもなく可愛いって自覚」

ポンポンと頭を撫でる樹くんの優しい手のひら。

藤原「返事は？」

『･･･う、うん』

樹くんに負けて返事をしてしまった。

分かった。

自覚するようにする。

樹くんが言うなら･･･

浦川「あれあれ？

朝からお熱いですなぁお二人さん」

藤原「･･･翔平」

声の主を捉えるやいなや、途端に不機嫌になる樹くん。

樹くんのお友達･･･？

浦川「初めましてAちゃん！！

俺、浦川翔平です！！

ふぃじわらいつきとは幼馴染！！

よろしくねっ」

『あ、よろしくっ･･･！』

すっごい元気な人。

･･･ん？ふぃじわらいつき？

藤原「マジ相手にしなくていいからね」

『え？』

浦川「ひどいなぁ、

俺とも仲良くしてね！！

ふぃじわらいつきのこと何でも知ってるから

何でも聞いてね！！」

藤原「うるせぇし、きもい」

浦川「んじゃまた学校で～」

私達に手を振って去って行った浦川くん。

嵐のような人･･･

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