甘いお気に入り【藤原樹】 (ページ11)

今日:35 hit、昨日:78 hit、合計:30,432 hit

＃11 ページ11

.

藤原「Aちゃんっ」

『きゃっ･･･！』

再び私をギューッと抱きしめた藤原くん。

藤原「やばっ、すっげー嬉しい」

身体が離れると、ニコニコ気味の藤原くんが私を見た。

『･･･藤原くん？』

藤原「好きだよ、Aちゃん」

キラッキラな笑顔･･･

あぅ～、かっこいい。

『わ、私も好きだよ･･･っ』

藤原「じゃあキスしよっか」

『へっ･･･！？』

いきなり！？

藤原「ダメ？」

そんな顔で私を見ないで･･･

『･･･ううん･･･っん、』

「ダメじゃない」そう言う前に唇が塞がれた。

降ってきたのは甘すぎるキス。

『ん、っ･･･藤原く･･･』

藤原「〝樹〟」

『･･･ん、え･･･？』

藤原「樹って呼んで」

私から唇を離して、色っぽく藤原くんが言う。

『ええっ･･･！？』

甘い世界にいた私は一気に現実に戻された。

い、樹！？

呼び捨てにしろってこと？

いきなり呼び捨てなんてレベルが高すぎるっ･･･

藤原「早く」

催促され、焦る私。

『あ、あの藤原く･･･』

ダメ、出来ないよ･･･

藤原「呼んでくれなきゃキスしない」

『えぇ･･･！？』

断りたいのにそんなことを言う藤原くん。

って、「えぇ･･･！？」じゃないよ！！

これじゃまるで私がキスしたいみたいじゃない。

そんなことない･･･からっ！

慌てて口を押えても、もう遅い。

ニヤリと口角を上げる藤原くん。

これは完全に藤原くんが優勢？

『言わなきゃ、ダメ？』

藤原「当たり前じゃん」

キラースマイルをお見舞いされた。

確実に私の負けです･･･

『･･････い、樹、くん･･･』

やっと言えた私の頭に樹くんの手が乗る。

藤原「ん、よくできました」

「これはご褒美」と言って再び私に甘いキスを落とした。

さっきよりも深いキス。

触れ合った部分が熱を帯びて、私は心までトロトロに溶かされる。

ふわふわする･･･

藤原「無理、止まんない」

『っ･･･///』

止まんないって･･･

止めてもらわなきゃ私の心臓がもたないよ･･･

.

.

.