＃０２ ページ2
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今日も多忙のバイトを終えて
路地裏を通り過ぎようとしたとき何か気配を感じた。
『･･････』
普段なら絶対無視する。
無視するけど･･･
１人で力なく座り込む学ランを着た男の人は一体どうしたのだろう。
同い年･･･？
怪我してる。
ここで見捨てたらさすがに人間じゃないよね･･･
仕方なくその男の人の傍に駆け寄り
スマホを光らせて傷の具合を確認する。
･･･医者に見せる程の具合ではなさそう。
『あの、大丈夫ですか？
家すぐそこなので、軽く手当てだけでも･･･
立てます？』
なるべく小声で語りかけると男の人は僅かに頷いて
私に寄りかかりながら立ち上がった。
私の肩に彼の腕を回して支える。
意識はあるみたいでよかった。
男の人を支えながら自分のアパートまで歩く。
『ちょっとここに座っててください』
家につき、男の人をソファに座らせて救急箱を用意する。
見た感じ完全に不良。
綺麗なアッシュ系の金髪にカーキ色の学ラン。
血が滲んでる目元や口元を消毒して絆創膏を貼る。
さっきは暗くて分からなかったけど
こうしてちゃんと見ると顔が整いすぎててかなりの美形。
「･･･慣れてんな」
初めて発せられた声までもかっこいいと思った。
よく楓士雄の･･･唯一不良の友達の怪我をよく手当てしてたから。
「･･･怖くねぇの？」
『･･･怖いけど怪我してるんだもん。
見捨てられないでしょ』
「･････････」
『はい、これで大丈夫だと思います』
「･･････お前、名前は」
『え？』
「お前の名前はって聞いてんだよ」
『･･･來海です』
「下の名前は」
『･･･A』
「･･･ありがとな。
マジ助かったわ」
そう言って立ち上がり、玄関で靴を履くこの人。
「またな」と、ごつごつした手で私の頭を撫でて出て行った。
『･･･変な人』
人に頭を撫でられたのは久しぶりで。
何とも言えない感情になって
しばらくその場から動けなかった。
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pipi_kp(プロフ) - 氷室くんのお話少ないので嬉しいです！続き楽しみにしてます。 (4月26日 23時) (
レス) @page15 id: 40ba18aa45 (このIDを非表示/違反報告)
みねみね(プロフ) - もう更新はされないでしょうか、、、、ものすごく好きなお話で是非続きを読みたいです！ (9月30日 22時) (レス) @page14 id: 82c7760c73 (このIDを非表示/違反報告)
airi(プロフ) - 結さん» 名前が変わってるとはどこの部分でしょうか？「來海」とは夢主様の苗字です！ (2023年4月22日 14時) (レス) @page11 id: 232095afe1 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - いつも楽しんで読んでます！！！あの…11ページ目名前変わってないですが、、変えなくて大丈夫でしょうか、？ (2023年4月22日 9時) (レス) @page11 id: 24a22b3f81 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き(プロフ) - ありがとうございます^_^ 氷室零二の小説はあまりなかったので凄く嬉しくです。とても好きなキャラなので\(//∇//)\ 今後の更新頑張って下さい。 (2023年4月21日 19時) (レス) @page11 id: 7dd5b0968e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：airi
| 作成日時：2023年3月28日 22時
