RMPGにはクールな紅一点がいるようで。

＃ ページ29

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壱馬が言ってる事は正しい。



だけど、私にもプライドがあるんよ。






ただでさえ男の中に女１人で体力的にも色んな面で不利な事がある。



だけど「女だから」って理由で「出来ない」って言いたくないし

みんなに認められたくて追いつきたくて沢山努力して今の私がいる。






こんな熱があるだけで休んでられないんよ。











壱馬「分かったなら早よ帰れ」








『･･･ほんとに私は大丈夫だから。

倒れたりしないから』







壱馬「お前な、ええ加減にせえよ」







『ええ加減にするんは壱馬やろ』







壱馬「あ？」







『さっきから大丈夫って言ってるやん。

いちいち壱馬が言ってこなければ

体調悪いのみんなに気づかれへんくて済んだのに

余計な事言わんといて』







壱馬「お前の事心配して言ったんやろ」







『壱馬のそれは心配なんかやない。

ただのお節介やん』







壱馬「お前、ほんま･･･」







RIKU「はいはいストップ！」







LIKIYA「２人が喧嘩してどーすんの」







陣「Aが大丈夫言うてるんなら

とりあえず先に会議しよか」






壱馬「いやAは帰らせて下さい」






『壱馬のそういうとこ昔からほんまに無理。

自分が一番正しいとか思っとるんやろ』







壱馬「そんなん思っとらんわ」







『私の気持ちも知らないくせに勝手な事ばっか言わんといて』






北人「Aも落ち着いて」







壱馬「お前、自分の立場分かっとらんの？」







瑠唯「壱馬」







『立場･･･』






壱馬「ただでさえ女って立場でファンから色々言われとって

体調不良で倒られたりしたら迷惑やねん！！」







「「「「「「壱馬！！/壱馬さん！！」」」」」」








ガチャッ



翔平「おはようございまーす！！

いやー、ギリギリセーフ･････ん？」







樹「お前タイミング考えろよ･･･」














壱馬とぶつかったのは何年振りだろう。






昔から一緒にいた壱馬はずっと隣で支えてくれてて

メンバーでありながら幼馴染やから一番に私の事を応援してくれとるって思っとったのに。



完全に自惚れやったんやな。




恥ずかしい。









『ごめんなさい』とメンバーに頭を下げて楽屋を出た。











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