＃episode2 ページ2
.
「見〜つけた」
『っ･･･！！』
「ったく、手間かけさせんじゃねぇよ！！」
パシッ！！
近づいて来た足音に気づかなかった。
男に平手打ちで頬をぶたれて
腕を掴まれて無理矢理連れて行かれる。
口の中が切れて鉄の味が広がった。
痛い。
『やめてっ、放せよっ･･･！！』
「うるせぇ！！騒ぐなクソガキ！！」
「おいおい、大事な商品だからなぁ。
あんま傷つけるなよ〜？」
大きな黒のワゴン車に身体半分が乗せられる。
嫌。戻りたくない。
誰か助けて･･･！！
ブロロロロ........
車に乗せられそうになった直前
大きな排気音が聞こえてこちらを明るく照らしていた。
眩しさを感じながらもその方向を見ると
サングラスをしたお兄さんがこちらの様子を見ていて。
そのお兄さんを取り巻く威圧感が半端じゃなかった。
「何してんの」
発せられた低い声。
「あ？何だてめぇ」
誰でもいい。
誰でもいいから･･･
『･･･助けてっ、』
溢れ出た涙と聞き取れたか分からない言葉。
そんな私の言葉を聞き逃さなかったお兄さんは状況を把握したのか
サングラスを外しながらバイクから降りて
「その手、放せよ」
と、私の周りにいた男達を一瞬で殴り倒した。
殴り倒される前にサングラスを外したお兄さんの顔を見た男達が
「雨宮広斗」て言いながら怯えてたけどそんなの気にする余裕なんてなかった。
力なくその場に座り込んでいる私に
「大丈夫か」て、自分が着ていたライダースジャケットを私の肩にかけてくれるお兄さん。
『ありがと･･･』
お兄さんは私と視線に合わせる様にしゃがみ
真っ直ぐ見つめると、手を私の頬へと伸ばしてきた。
さっき男にぶたれた頬に触れるお兄さんの手が優しい。
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 517人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
airi(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます💖 (2月10日 0時) (
レス) id: 2366e0db9d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - airiさん» こんにちは、頑張って下さい😊❤ (2月9日 11時) (レス) id: 112f60438c (このIDを非表示/違反報告)
airi(プロフ) - 管理人さん» てか占ツクの運営の人なの？なに？僻みですか？めちゃくちゃ気分悪いんで通報しますね。 (2022年11月17日 14時) (レス) id: e435a2eb2d (このIDを非表示/違反報告)
airi(プロフ) - 不愉快極まりない。もっと言葉選んで発言しろよ。過去の作品は消したって言ってんの。復元なんて出来ないんだから証拠なんて提示出来るわけないでしょ。 (2022年11月17日 14時) (レス) id: e435a2eb2d (このIDを非表示/違反報告)
管理人 - airiさん» そこまで強気なのであれば証拠を提示して下さいと申し上げてるんです。人を責める前にご自身が盗作ではないという証拠を提示するのが先では？ (2022年11月17日 13時) (レス) id: cbd3e700f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：airi
| 作成日時：2022年8月2日 17時
