傷創が原因でこの私をだめにする。【Noelchannel】 (ページ9)

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７話目ページ9

Aside.

扉をノックした人物は私の返事を待たずに入った。

『何のようですか』

私は立ち上がり、荷物を手に取り帰る準備をしながら聞く。

「Aさんに一つだけ聞きに来たんだ」

そう言って医者は先程私が座っていた椅子に腰掛けた。

「彼は、過去のことを思い出すことは難しいだろう。過去のことを完璧に思い出すのは不可能に近い」

医者はゆっくりと話し始める。

「今、彼は言葉を話すのも難しい。言葉も忘れてしまうほどの重症だ」

「そして、あの、友人達や君のこと全てを忘れてしまっている」

「けど、けれど、君は、彼のそばにいてくれるかい？彼を支えてやってくれるかい？」

突然の問にたじろぐも、私はコクリと力強く頷く。すると、医者は満足そうに微笑んだ後私の頭をくしゃ、と撫で「よかった」と満足そうに呟くと病室を出ていった。

私はラムザさんの顔を見る。

スヤスヤと寝息を立てて気持ちよさそうに寝ている彼は、前とは違うラムザさん。

何もかもを忘れてしまったらラムザさん。

でも、何もかもを忘れてしまったとはいえ、そこで終わりというわけじゃない。

また、始めればいい。

ただ、それだけのこと。

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雑でごめんなさい(；´・ω・)前回中途半端に終わらしてしまったため、短いし文が雑です。

次の話しからは、約一ヶ月後の話となります。