HiGH&LOW〜俺たちが守る〜３

８２〜ヤマト〜 ページ10

それから、二人が付き合い出して暫くしたある日


ITOKANに集まった俺たち。


ヤマト 『今度の金曜！
久しぶりに湾岸流さねぇか！？』


コブラ 『おぉ！いいな！』


ヤマト 『な！』


『うん』


嬉しそうに頷くAを、コブラが満面の笑みで見つめてる。


そんな二人に視線を送るノボル。それに気づいたコブラが、ニヤリ。


コブラ 『ノボル、たまには遊ばねぇとバカになんぞ。』


ノボル 『いや、でも、その日は…』


煮え切らない返事のノボル。
その隣でミホが微笑んでる。


ミホ 『いいよ〜。行って来なよ！』


ノボル 『…いいの？』


ミホ 『うん！』


ヤマト 『なになになに？なんだよ！？
俺らが超悪もんみてぇじゃねーか！』


ニヤニヤしながら、ふざけてノボルに軽くヘッドロックを掛ければ、一気に騒がしくなる店ん中。


『そーだ、そーだ』


Aからの冷やかしに、一瞬…ほんの一瞬だけ、苦い顔をしたノボルに気付いちまった。


ノボル 『バカ！ちげぇよ！』


コブラ 『バカ！おめぇ、ヘッドロックがちげぇよ！』


ノボル 『ちょっ！コブラ？』


『行け！コブラ』


ノボル 『A！？』


俺を押し退けたコブラに焦るノボルを、ミホと笑い合うAとナオミ。


コブラ 『本物のヘッドロックはなぁ！！』


ノボル 『やめっ！あ゛ぁ゛っ！』


ギブギブ言うノボルを皆で笑って…




これからあんな事が起こるなんて、誰も夢にも思わなかったんだ。

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