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108〜ヤマト〜 ページ37

ナオミ 「A?」


A!?


いつもと違う雰囲気を纏った彼女を見て、テッツの口走った言葉が真実味を増す。


耳に飛び込んできた小さな舌打ち…


それは紛れもなく、目の前に立つ金髪からで…


ナオミの隣で振り向きもしないA。


コブラもコブラで、言葉一つ掛けずに、その横を通り過ぎてく。


でも、その手が強く握り締められてんの分かってっから。


チラッとAに視線を移せば、きゅっと結ばれた唇。


ヤマト 「おかえり」


その頭を乱暴にひと撫で。


ナオミが小さく笑った。


いつものソファーに腰を下ろしたコブラたちと、離れた椅子に座ったダン。


ぶわっと舞う埃に、一気に眉間に皺を寄せたブスが一喝。


ナオミ 「ちょっと!そんな格好で座んなよ」


ダン 「いろいろあんねん!」


コブラ 「ダン…」


コブラからの低音に、振り向くダン。


コブラ 「何があった?」


ダン 「えらいとこ行ってもうた。な?A」


コクッと頷くAに、心配そうなナオミ。


ダンがポケットから何かを取り出し、テーブルの上に置いた。


なんだ?…


ダン 「“レッドラム”って呼ばれてる新型のドラッグや。
去年から湾岸地区で流行っとって、最近ではSWORD地区でも出回り始めとる」


コブラがAの背中を見つめながら口を開く。


コブラ 「前にシメた奴らが持ってたアレか」


テッツ 「あぁ…そうっすね」


ダン 「しかも、そこで誰見たと思う?」


Aの小さな手が、膝の上でギリッと拳を握り締める。


それを目にした瞬間、嫌な予感が背筋を駆け上がって…









ダン 「チハルや」





予感は現実に。

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ぷるちゅ - めるさん» いつもお待たせしてすみません(T_T)これからも、スローペースのマイペースですが、更新頑張りますので(*´∇`) (2017年11月25日 9時) (レス) id: 3da2710490 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新ありがとうございます〜!これからも頑張ってください! (2017年11月14日 18時) (レス) id: aa029d0243 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるちゅ - herenaさん» herenaさんも小説書いてらっしゃるんですね♪いつか読ませて頂きたいです(^-^*)お互いに体調には気を付けて、書き書きしていきましょうφ(..)♪これからもこのお話を宜しくお願いします^^ 最後になりましたが…お友だちさんも有難うございます(≧▽≦) (2017年11月14日 14時) (レス) id: 3da2710490 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるちゅ - herenaさん» herenaさん☆初めまして〜(*´∇`*)お返事遅くなってすみません(>_<)丁寧なコメントに、うるうるです(T^T)こちらこそ宜しくお願いします^^ ハラハラ、ドキドキ、感動までしてもらえて凄く幸せです! (2017年11月14日 13時) (レス) id: 3da2710490 (このIDを非表示/違反報告)
herena(プロフ) - こんなながながとした文章申し訳ありません。では失礼致します。herena (2017年10月16日 23時) (レス) id: e03f5a8d05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぷるちゅ | 作成日時:2016年7月29日 13時

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