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side.you
姉は家に帰らなくなり、私は夜遊びしていてもなんの楽しさもなくなってしまい
あの暖かい空気に包まれていた家に1人
今は氷の張ったような冷たさしか感じない家に1人
感情を失った私
もう誰も信じない
1人孤独に生きていく
そう心に決めた時だった
ガチャ
誰も帰ってくるはずがないこの家のドアが開いた
名前『…A』
『…』
久々にみた姉の姿
久々にみた姉の呼ぶ声
何も感じられない私
名前『…話があるの』
『…』
名前『私達…九龍って人たちに狙われてるみたいなの』
『…九龍?』
名前『…本当に危ない人みたいなの。この家もバレるのは時間の問題』
『…だから?』
名前『…安全な場所に一緒に行こう』
『私はいいよ、ここにいるから』
名前『一緒にいこう』
『いいよ!どうせ、両親を殺した妹なんてどうでもいいと思ってるんでしょ!』
名前『思ってない!!!!思ってないから…あの時は本当に、ごめん…いっぱいいっぱいで、思ってもないことを言ってしまったの…本当にごめん…』
『…別にもういいから』
名前『お願い、一緒にきて?』
『…』
姉の言葉に答えられずにいると
見知らぬ男が姉の後ろから話しかけてきた
雅貴『どうも〜妹ちゃん?』
『だれ?』
雅貴『俺は雨宮雅貴♡雅貴でも、まーくんでも、まさくんでも?好きに呼んでね♡』
『…なんでうちに居るの?』
名前『私たちが狙われてる九龍について、詳しい人なの』
『…へぇー』
雅貴『妹ちゃん♡うちにいこう?』
『…は?』
雅貴『うちに居れば安全だからさ!まぁちょっと難しい俺の可愛い可愛い弟くんがいるけど、まぁ問題なし♡』
名前『…A…行こう?』
雅貴『妹ちゃん、俺のさ?兄貴は九龍にやられてこの世を去ったんだ。そして、
お前のお父さんとお母さんも九龍にやられた可能性がある。だから安全な場所にいてくれ』
犯人は自ら命を落としたと聞かされたのに
『…犯人は生きてるの?』
雅貴『あぁ、自ら命を落としたあいつは九龍にはめられた人間かもしれねぇ』
また頭を悩ます日がくるなんて
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作者名:M | 作成日時:2018年11月4日 23時