Destiny (ページ20)

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side.you

家に着くと足がすくむ

広斗『…おい、いくぞ』

『お姉ちゃん、居るよね？』

広斗『さぁー居るんじゃね？』

『大丈夫かな…』

広斗『さっきも言ったろ？お前の姉貴だろ？』

『そうだけど…』

広斗『ごちゃごちゃ言ってねぇで、いくぞ』

そう言って広斗は歩き出して、わたしも後を追って家の中に入っていく

ガチャ

家の中に入るとリビングには雅貴とお姉ちゃんが居て

雅貴『あらあら？お二人でお出かけ？』

広斗『別に』

雅貴『んもー照れちゃって♡』

広斗『あ？』

雅貴『お兄ちゃんに喧嘩売らないの♡』

『…』

広斗『…ほら』

『…お姉ちゃん…』

名前『…っ…ん？』

『…ごめんね…』

名前『どうしてAが謝るの？…悪いのは私だよ？』

『…お姉ちゃんが本心じゃなく言ったことわかってた…だけど、あの時はそう思えなかった…』

名前『…本当に…ごめんっ…』

『でも…お姉ちゃんが謝ってくれた時、素直に言葉が出なかった…だから…私も、ごめん…っ』

名前『そんなのいんだよ？謝らなくていいのっ…』

『お姉ちゃん…わたしもここに連れてきてくれて…ありがとう…っ』

名前『っ…当たり前だよ！…大事な妹…っ…置いていくわけないでしょ？』

『…お姉ちゃん…っ…』

涙を流しながら話を聞いてくれて

暖かい笑顔で包み込んでくれる

わたしの大切な家族

雅貴『なんというこの感動的な話し』

広斗『なんで雅貴が泣いてんだよ』

雅貴『お兄ちゃん感動したの！』

広斗『気持ちわりぃな』

雅貴『うぅーよかったなー』

『雅貴…お姉ちゃんと私を助けてくれてありがとう…』

雅貴『初めて名前よばれたーーー！！いんだよいんだよ！お兄ちゃん感激！！』

『広斗もありがとう』

広斗『ん』

雅貴『またまたー照れてんのか？弟よ♡』

広斗『あ？』

雅貴『こっわーい！！』

みんなで笑いあった

戻ってきたこの暖かい空気

両親はいないけど

お姉ちゃん、そしてこの2人と出会って

私は変われそうな気がした

時折、広斗と目が合うと

優しい眼差しに

胸がぎゅっとなった

私は広斗に

恋をした

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