ある予感 ページ16
「国見ちゃん!?先輩に対してひどすぎると思わない!?」
「本当のことだろーが!」
「岩ちゃん!?」
向かった先にいたのは、ふわふわした髪の人と男前な人だ。
会話から察するに、2人とも先輩のようだ。
先輩にこんなことを言って国見は怒られないのだろうか。
少し心配になる。
だけど当の国見は全然気にしていない様子で、これまた当たり前のようにふわふわ髪の人をスルー、男前な人の前に立った。
「岩泉さん、マネージャー希望の人連れてきました」
ふわふわ髪の人と男前な人がAに視線を向ける。
「あ、マネージャー希望の氷室Aです!今日青城に転入してきました。えっと、男バレのマネは面接があると聞いたんですが」
多少緊張しながら自己紹介をすると、男前な人が答えてくれた。
「よろしくな。面接はまあ、ちょっとした質問だけだ。俺はバレー部副主将の岩泉一。さっき騒いでいたやつが及川だ。一応この部の主将」
「一応って、俺ちゃんと主将だよ!?」
――なるほど、副主将のほうがしっかりしてるんだな。
この一瞬で、Aは国見が副主将に声をかけた理由を理解した。
そして及川という名字にある予感をいだく。
「及川って、及川徹のことですか?」
――もしかして、二人目の稀血かも。
食い気味のAに、岩泉は怪訝そうな顔で肯定する。
「ああ、そうだけど」
二人目。
Aの目が鋭く細められる。
「転入生にも名前を知られてるなんて困っちゃうな☆まあ俺がもてるのはいつものことだけど☆」
バチンと音のしそうなウィンクを飛ばす及川。
「黙れクソ川ぁ!!」
岩泉はバレーボールを手に持つと、いきなり及川に投げつけた。
「いてっ。もー、痛いよ岩ちゃん!」
「ウィンク腹立つ」
「ひどいよ!?」
唐突に始まった茶番に、Aは目を見開く。
国見がなにも気にしていないところを見ると、これはいつものことらしい。
あ然としていると、後ろから聞こえてくる声。
「及川、岩泉。そこのかわいこちゃんが驚いてるぞ」
「ごめんなー。バカばっかりで」
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碧月(プロフ) - ものすごく、ですと……!?ありがとうございます!!頑張って更新していきますのでよろしくお願いします!! (2022年10月17日 1時) (レス) id: 68ee274034 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 - 碧月さん» ものすごく面白かったです。更新するのを待っています! (2022年10月15日 20時) (レス) @page21 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 椿さん» 返信遅くなってすみません!! 面白いと言ってもらえるととても嬉しいです!! 更新遅くて申し訳ないです……できる限り早く更新していきたいと思っています。気長に待っていただけたらありがたいです。 (2022年10月14日 0時) (レス) id: 68ee274034 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 和南さん» 返信遅くなってすみません!! ご指摘ありがとうございます。よりにもよってキャラの名前を間違えてしまうとは……申し訳ないです。誤字脱字が無いよう頑張っていきますが、もし見つけたら報告してくださると嬉しいです! (2022年10月14日 0時) (レス) id: 68ee274034 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - とても面白いです!更新頑張ってください!応援します! (2022年7月28日 10時) (レス) @page19 id: 3764804c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧月 x他1人 | 作成日時:2021年9月9日 15時