検索窓
今日:15 hit、昨日:22 hit、合計:22,046 hit

ある予感 ページ16

「国見ちゃん!?先輩に対してひどすぎると思わない!?」

「本当のことだろーが!」

「岩ちゃん!?」

向かった先にいたのは、ふわふわした髪の人と男前な人だ。

会話から察するに、2人とも先輩のようだ。

先輩にこんなことを言って国見は怒られないのだろうか。

少し心配になる。

だけど当の国見は全然気にしていない様子で、これまた当たり前のようにふわふわ髪の人をスルー、男前な人の前に立った。

「岩泉さん、マネージャー希望の人連れてきました」

ふわふわ髪の人と男前な人がAに視線を向ける。

「あ、マネージャー希望の氷室Aです!今日青城に転入してきました。えっと、男バレのマネは面接があると聞いたんですが」

多少緊張しながら自己紹介をすると、男前な人が答えてくれた。

「よろしくな。面接はまあ、ちょっとした質問だけだ。俺はバレー部副主将の岩泉一。さっき騒いでいたやつが及川だ。一応この部の主将」

「一応って、俺ちゃんと主将だよ!?」

――なるほど、副主将のほうがしっかりしてるんだな。

この一瞬で、Aは国見が副主将に声をかけた理由を理解した。

そして及川という名字にある予感をいだく。

「及川って、及川徹のことですか?」

――もしかして、二人目の稀血かも。

食い気味のAに、岩泉は怪訝そうな顔で肯定する。

「ああ、そうだけど」

二人目。

Aの目が鋭く細められる。

「転入生にも名前を知られてるなんて困っちゃうな☆まあ俺がもてるのはいつものことだけど☆」

バチンと音のしそうなウィンクを飛ばす及川。

「黙れクソ川ぁ!!」

岩泉はバレーボールを手に持つと、いきなり及川に投げつけた。

「いてっ。もー、痛いよ岩ちゃん!」

「ウィンク腹立つ」

「ひどいよ!?」

唐突に始まった茶番に、Aは目を見開く。

国見がなにも気にしていないところを見ると、これはいつものことらしい。

あ然としていると、後ろから聞こえてくる声。

「及川、岩泉。そこのかわいこちゃんが驚いてるぞ」

「ごめんなー。バカばっかりで」

うるさい心臓→←闇を裂く一筋の光



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

碧月(プロフ) - ものすごく、ですと……!?ありがとうございます!!頑張って更新していきますのでよろしくお願いします!! (2022年10月17日 1時) (レス) id: 68ee274034 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 - 碧月さん» ものすごく面白かったです。更新するのを待っています! (2022年10月15日 20時) (レス) @page21 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 椿さん» 返信遅くなってすみません!! 面白いと言ってもらえるととても嬉しいです!! 更新遅くて申し訳ないです……できる限り早く更新していきたいと思っています。気長に待っていただけたらありがたいです。 (2022年10月14日 0時) (レス) id: 68ee274034 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 和南さん» 返信遅くなってすみません!! ご指摘ありがとうございます。よりにもよってキャラの名前を間違えてしまうとは……申し訳ないです。誤字脱字が無いよう頑張っていきますが、もし見つけたら報告してくださると嬉しいです! (2022年10月14日 0時) (レス) id: 68ee274034 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - とても面白いです!更新頑張ってください!応援します! (2022年7月28日 10時) (レス) @page19 id: 3764804c56 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:碧月 x他1人 | 作成日時:2021年9月9日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。