ウチの最年長の秘密② (ページ23)

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髙地side

数日前から咳が止まらなくて病院に行った。

治ったと思った喘息の発作だった。
喘息の発作がでてしばらくは何も無かったんだけど、仕事から帰ってきてから息苦しくなっちゃってどうにか自分で対処して次の日は普通に仕事に向かった。

樹と一緒に仕事があって喘息持ちのことは北斗しか知らないからここで大きな発作が出てしまったらと思うと不安になった。

無事に仕事は終わったんだけど、途中から記憶が無い。
何を喋ったかも覚えていない。しかも視界が歪んでどんな表情をしていたかも分からない。

昨日と違うことが一つあった。それは真っ直ぐ歩いている感じがしないこと。グラグラして何もしてないのに息が上がる。楽屋に戻るともっと息が上がってきた。
吐く息は熱いのに体は寒くて……なんで？

髙「はぁはぁはぁはぁ」

樹「髙地？」

髙「はぁはぁ……じゅり助けて……はぁはぁはぁはぁ」

樹「熱っ、熱あるよ髙地。」

髙「え？ねつ……ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯﾊｧﾊｧｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

樹「髙地、乗せてくからとりあえず帰ろ。マネージャーが調節してくれて明日休みだから。」

髙「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯやす……みｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯﾊｧﾊｧｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

そのまま気を失った。

目が覚めると家にいて樹は居なかった。テーブルに置き手紙があった。

『明日も仕事なので帰ります。早く元気になれよ！
樹より』

ありがとう……樹。

髙「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯﾊｧﾊｧｹﾞﾎｯﾋｭｰﾋｭｰｹﾞﾎｯﾋｭｰﾋｭｰ」

やばいと思った瞬間北斗に連絡していた。

北「もしもし、何時だと思ってんの笑」

髙「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯﾋｭｰﾋｭｰたすけ……て……ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯﾋｭｰﾋｭｰ」

北「髙地?!」

北斗の声に安心してそのまま気を失った。

北斗はすぐ来てくれた。