心・躰 (ページ8)

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F ページ8

K 「…藤ヶ谷…、はよ…。遅れて悪かったな。」

K 「それと昨日は行けなくてゴメン、、。」

メンバーに聞こえない様、小声で話し出す。

「ううん、平気。おかあさん大丈夫だった？」

K 「…へっ…？！あっ…うん！大丈夫。心配してくれてありがとう。」

もしかして忘れちゃってた？

「クスッ…。いいよ今度埋め合わせしてもらうから…。」

そう言うと困った様な顔をしてうつむいてしまう。

K 「あっあのさ、昨日ラインで言った事…。オレ本気だから。」

さっきよりも小さい声でボソボソと言うとこの場を離れようとする。

「ちょっと待って！俺は納得してないし。話しがしたいから今日北山の家行ってもいい？！」

K 「…いや、今日はちょっと…。」

「何か用があるならその後でもいいよ。遅くなっても構わない。」

K 「悪い、ムリ、、。」

ガチャ、、、

ス「キスマイさん！移動お願いします！」

やり取りの最中にスタッフさんの声が掛かる。

「北山…！待って…！」

呼び止めようとしたけど、俺の手をすり抜けてニカや健永と楽屋を出て行ってしまった。

今日中に誤解を解かないと、、、。

撮影は順調に進んだ。後は取材を受けて、アンケートを提出すれば終了。

取材を終え、楽屋に戻り帰りの準備を始める。アンケートを提出したメンバーからどんどん帰って行く。

T 「じぁねー！！」

N S 「お先！！」

M 「あれー？皆んな早いなぁ！もう帰っちゃってる！」

てっきり北山と一緒だと思っていた宮田が一人で楽屋に戻ってきた。

Y 「ん？宮田、ミツは？！」

M 「あっ、キタミツは何か用があるとかで先に帰ったよ！アンケート預かってきましたー！！」

「渉！これ頼む！！」

アンケートを机に置き、鞄を手にする。

楽屋を飛び出し急いで駐車場へと降りる。

絶対北山をつかまえないと・・・！！

俺は車のエンジンをかけると最短ルートで北山の家に向った。