心・躰 (ページ7)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:61,921 hit

K . Ｆページ7

どのくらい経ったのか、、。

泣きながら寝てしまったらしい…。

ブランケットをソファーに置いてフラフラと立ち上がる。

喉が渇いたので冷蔵庫を開けると、ケーキの箱が目に入り、慌てて扉を閉める。

はあっと息を吐き、キッチンから部屋を見渡せば至る所に存在している藤ヶ谷の物。

自然と目頭が熱くなる。明日は撮影なのにこれ以上泣いたらマズい…。

早く忘れなきゃ、、、。

寝室から大きめの紙袋を引っ張り出し、アイツの物を入れていく。

ブランケット、読みかけの小説、おすすめのルームフレグランス…。

藤ヶ谷を思い出してしまう物は見たくなくて、、。

リビング、寝室、キッチン、洗面所、玄関…。
グスグスと鼻をすすりながらそんな事をしていたら結構な時間になってしまっていた。

Ｆside

N「ねぇーミツ遅くない！？」

楽屋にニカの声が響く。

S 「遅いよねぇ …。」

健永も続く。

N 「集合時間９時だよね！？今、４５分…。あっもう４６分！」

S 「ミツどうしたんだろ～？飲み過ぎて寝坊とか…？」

N 「ねぇワッター！」

ニカが近づいてくる。

N 「ミツが来たら叱ってよ！」

Y 「わかったよ、、。」

ニカに返事をしながら何かを察している渉が俺をチラリと見る。

T 「あ～、ミツならちょっと遅くなるって！マネが言ってた！」

宮田とゲームをしてた玉が言う。

N 「はぁ！？何？玉森知ってたの！？」

T 「さっき皆さんに伝えておいて下さいって！すっかり忘れてた！」

N 「ふざけんな、さっきっていつだよ！？もっと早く言え！！」

T 「うるせぇ！ミツももういいオジサンなんだから
ギャーギャー騒ぐな！！」

N 「……くそぉ…！ガヤ！！ミツが来たらガヤから
も言ってよ！！」

「うん、、、。」

たぶん北山が来るのは時間ギリギリ…。もしくは時間過ぎ…。

ガチャ、、、

そんな風に考えていたらハットにマスク姿の北山が入って来た。

K 「うぃーっ！！」

N 「あーっ！うぃーっじゃない！遅いよ！！」

S 「もう５５分！呼ばれちゃうよ！」

まとわりつく双子をなだめながら遅れた事をメンバーに謝っている。

K 「ちょっと寝坊しちゃって！悪い …。」

玉、宮、渉、そして俺の所にも、、、。