心・躰 (ページ43)

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Y ページ43

N「……それでインターフォン押したら藤ヶ谷サンが出てきて、、
『…どちら様？』って。そんなの見れば分かるじゃん？！
めんどくさかったけど、『オレだよ、高嗣！』って言ったら、『本当に？』って…。
訳わかんないでしょ？」

確かに…。何やってんの王様？

N「だから、『そうだよ！本物の二階堂高嗣！』って叫んだら、『じゃあそこでパンイチになって筋肉見せて？』とか、『コミットして見せて？』とか…
酷くない！？」

S「えーっ？何それ！？」

…それは酷いな！
呆れて横にいる太輔に視線を送るけど、本人は我関せずで…。

N「あーだ、こーだで15分だよ？ずっと中に入れてくれないの！結局酔いが冷めてきたミツが自分で開けてさぁー…」

何なんだよ！ってプンプンしているニカに対して相変わらず無反応な太輔。
雑誌から顔を上げる気配は無い。

N「ねぇ、横尾さん！横尾さんは二人の家に行った事ある？」

ニカに聞かれてすぐに頷く。

「あるよ。酔った太輔を送った時…」

S「わぁー！いいなぁ！羨ましい！」

N「その時部屋にはすぐ入れた？」

「うん。マグロ解体の口上を言わされたけど、早々に噛んじゃって…。そしたらミツが『あっ、よこーさん！いらっしゃ～い』って…」

S「えーっ？やっぱり本人確認？何かそう言うの藤北の間で流行ってるの？」

N「大体メンバー相手に何なの？何かあった？」

F K「・・・・・。」

……そう言えば、酔って口を滑らせた太輔から聞いた事がある…。
何でも太輔がヘマをやらかして、見知らぬ女性を部屋に入れてしまったとか…。
それをミツに見られてエライ事になって…

N「もしかして横尾さん、何か知ってる？」

「あっ、うん…。何か前に…、」
と言いかけた時、ドスッと脇腹にパンチを喰らう。

痛っ！？

驚いて視線を横に移すと、よけーな事言うなよ…？
と微笑むKING太輔…。

目…、目が怖いよ！
まぁ、弟達には知られたくないよね…。カッコ悪いし…。

「…いや、俺も良く知らない…」

N「ふ～ん」

俺が言葉を濁すと、納得行かない様子の二階堂。

はぁ、空気重い…。

T「えーー！何？皆んな何かやらされてんの？オレなんて顔パスだよ？」

「・・・・・！？」

宮田とのじゃれ合いに飽きて、畳の上でゴロンと横になっていた玉が突然口を開く。

N「えっ！？玉森も行った事あるの？ガヤさんとミツの家？」

T「うん、ある。オレの家から結構近いから、散歩がてら…。ねっ？」