心・躰 (ページ42)

今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:61,930 hit

Y ページ42

今日はレギュラー番組の収録日。

俺はもう着替えもメイクも完璧に済ませて、後は打ち合わせを待つばかり…。
そんな俺の横には、すっかり準備を終えた太輔が…

珍しいな。こんなに早く…。

……そう言えば今日は朝から取材で、直接収録に来るって言ってたっけ？
だから別々に来たのか…。

優雅に雑誌を読むその姿は、男の俺から見てもカッコいい。さすがキスマイのKING！
蝶ネクタイも決まってる！！

M「ちょっと！玉痛いよっ！」

控え室の畳の上では宮田と玉がじゃれ合っている。
(宮田が肩パンされたり、お尻を蹴られたり、一方的にやられているだけだけど…)

あんなに暴れて、、
ちょっ、二人共、衣裳破けちゃうよ！上着脱ぎな！

少し離れた席では、千賀サンが顔のお手入れをしながら熱心に俳句の本を読んでいる。

・・・・・！

さすが千賀サン。
俺は最近スランプだけど、千賀はどんどん力を付けて結果を出している。
負けていられない！

慌てて鞄の中から先生に勧められた本を取り出す。
打ち合わせまでは、まだ1時間近くある。
集中して勉強しよう…。

そう思って、本に目を移した時……

バンッ！！

と大きな音を立て、控え室のドアが開く。
それに続いてニカの大きな声が部屋に響き渡る。

N「もうオレミツとは絶対飲まない！一緒に出掛けたりもしないっ！！」

はっ？なっ、何！？何事！？

驚いて声のする方に顔を向ければ、怒って鼻息が荒いニカと、眉毛を下げて困った様に笑うミツ…。

S「ちょっと、ニカ！どうしたの？」

千賀が席を立って、二階堂へと近づいて行く。

皆んながその様子を見ていたけど、太輔だけは何も聞こえないかの様に雑誌から顔を上げようとしない。

・・・・・。

N「聞いてよ！酷いんだよ！」

怒りのテンションのまま、ニカが話し始める。

N「昨日さ、久し振りにミツと飲みに行ったんだけど、結構酔っちゃって、ミツが。だからさオレ家まで送ったんだよ。そしたら…」

…あっ、ニカの話しの途中ですが、ご報告です。
丁度1ヶ月前から、太輔とミツは一緒に暮らし始めました。

あのミツをどうやって説得したのか…？
そのいきさつを太輔は教えてくれなかったけど、きっと上手く言いくるめたんだろうな…。

事務所からの了承も難なく得て、
俺達メンバーにも付き合っている事を打ち明けて、(みんなとっくに知ってたけどね)
新居もすぐに決めちゃって、

今はすごーく幸せみたい。