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K ページ40

耳元に唇を寄せ甘く囁く声に、オレの心と身体は容易く堕ちてしまう。


ザザー…ッ

波の音が聞こえる…。
心が少しだけ軽く、自由になる…。



F「北山。行こう？」


「ん…」


差し出された手をそっと握る。
ニコリと笑うその顔に、オレの全てが満たされる。



F「何が食べたい？」


「んー…。やっぱ肉かな？」


F「…今から？」


「そっ、やっぱ肉！」




……波の音が聞こえる…。

少し冷たい潮風が心地良い。

月に照らされた砂浜には二人の他誰もいない。


…愛しい人に手を引かれ、今度はゆっくりと歩き出す…。



end

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作者名：茸 | 作成日時：2018年1月9日 9時

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