心・躰 (ページ23)

今日:21 hit、昨日:0 hit、合計:61,931 hit

K ページ23

「・・・・・？」

F「海に行かないんでしょ？俺、まだまだ北山とシタイこと沢山あるし？全然満足してないし…。このまま朝まで北山コースでいいかな…」

…へっ！？それ何のコース！？

すっかり怯えるオレの顎に手を添えて、クイッと持ち上げる。

F「…ちゅっ…ねぇ…選んで…北山…？」

…なんか…無駄に低音…無駄にイケメンだよ…！！
藤ヶ谷、何でそんな本気出してんの！？

「やっ…ちょっ...と...まっ...て…」

選んでって…。
大体オレにはその二択しか無い訳？！
海か…それとも朝まで藤ヶ谷に抱き潰されるか…？

…マズいだろ…またあんな事され続けたら…？
オレ明日、仕事行けなくなる！！
…いや…きっと死ぬ！！

F「はぁっ…きたやまっ…」

「・・・・・！！」

布団の中に手を入れて、直接触ってこようとする藤ヶ谷に必死で抵抗する。

「あっ…おま...え…きた...ねぇ...ぞっ…！！」

カサカサの声を絞り出して睨みつければ、

F「それ…さっきから誘ってんの？」

なんて訳の分からない事を言ってくる。

自身がすっかり形を持ってしまい、本気で焦り出したオレは、藤ヶ谷の腕を掴んでこう言った。

「オレを…う..みに…つれてっ...て…」

その途端、ピタリと止まる手の動き…。

「・・・・・。」

…こいつ…本当にずるいっ！！