心・躰 (ページ11)

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K ページ11

Ｆ「俺は別に結婚とか子供にこだわるつもりはないよ。北山とずっと一緒にいられたらそれで幸せだし。…それじゃダメかなぁ…。」

大好きな人にそう言われて胸の奥が熱くなる。

オレだってそうだよ。お前とずっと一緒にいられたら幸せだよ…。だけどさ…。

「じゃあ…例えばさ、藤ヶ谷の前にすっげえタイプな娘が現れて、何か良い雰囲気になっちゃって、流されて、、そーゆー事になっちゃうかもしれないじゃん？！そしたらやっぱり男より女だな！ってなるじゃん、、？！」

って、、オレ何言っちゃってんの！？
何この例え…。なんか女々しいし、、、。
バレバレだよ！！

Ｆ「…う～ん…。それはないかな…？」

「へっ！？」

Ｆ「だって俺のタイプ、、北山だし？」

「・・・イヤイヤイヤ・・でも目の前にさっ…すっげえ可愛い娘がいてだよ？私をどうぞ？なんて言われちゃったらさぁ…。」

Ｆ「フフッ…何それ？それじぁ北山だったら流されちゃうの？！すごいタイプの娘だったらそうなちゃっうの？！」

「ハァ？！ンな事あるわけないだろっ！！大体お前がなぁ…っ！！」 …っとあぶねぇ…。

Ｆ「・・・俺が何？」

藤ヶ谷に見つめられてギュッと唇を噛む。

「…いや、だから…、何があるかわからないって事！！」

オレ辛いんだよ、、、。
こんな不安な気持ちで付き合って行くのは、、、。
今ならまだ、ただのメンバーに戻れる。
オレちゃんとするから、、、。

Ｆ「北山、、。何か不安に思う事があるの？俺は北山を裏切る事は絶対しないよ！これから先も…。それは信じて…？」

「・・・・・・。」

絶対とか、信じてとか簡単に言うな…。
オレはそれがどれだけ当てにならないか昨日思い知ったんだから…。