社 長 秘 書 ( 黄 ) １８

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♡「 …… ってことがあったのさ。」


淳「 ほーん、」



んもー、岩橋ちゃんってば。

なんて少し愚痴っぽくなってしまったけど

淳太の顔をみたら自然と岩橋ちゃん事情を喋ってしまった。



淳「 Aにしか、頼られへんかったんやろな。」


♡「 …… え？ 」


淳「 くだらない悩みも、Aにはアイツ言えるんやな。」



♡「 …… 私に？ 」



淳「 アイツも変わったな。神宮寺しか眼中なかったのに。今じゃAにも懐いて。」



……… そう言われるとそうだ。



昔はお互い敵対視していたし、

いつもアンタとかブスとしか言わないし、

顔合わせば毒吐いてた岩橋ちゃんが

いまじゃ岩橋ちゃんの悩みを吐き出す相手になって、

岩橋ちゃんにとって、頼れる唯一の人間に

私はいつの間にかなっていたんだ。





♡「 …………… 」


淳「 … 、(笑)Aは人気者やな。」


♡「 へ？、そんなことないし！ 」


淳「 妬くわ、」


♡「 え！？うそ！淳太が！？ヤキモチ！？ 」


淳「 うっさ、」



淳太はやっぱり、私より随分と大人の男だった。

さっきまで岩橋ちゃんの悩み相談が鬱陶しく感じていたのに

いまじゃ頼られていい気分だ。

考え方１つで、こんなにも気分も変わるのか。





・・・・


♡「 あ！岩橋ちゃん！体調どう？ 」


岩「 ……………… は？( 殺気 ) 」


♡「 ……………… 、 」


岩「 いま来客２日目だから馴れ馴れしく話しかけないで、クソブス去れ 」


♡「 ………… え、 」


岩「 あー、出血祭とか憂鬱。これも神宮寺との子供を授かるまでの過程か。」



………… 岩橋ちゃんは、岩橋ちゃんだった。

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