社 長 秘 書 ( 黄 ) １８

# ８７６ ページ26

派遣の女の子が人事部に新しく来た。



「 は、はじめまして！モゴモゴモゴです …… 」


「 神山ー、教えてやれよ！ 」


神「 あ、はい。わかりました。」



彼女はとても、大人しくて内気で

人見知りなのか目線が合わない。



神「 この書類をまとめてください。」


「 は、はい！ ……… っあ！ 」


そしていつも、何か物を落としてる。

挙動不審でなにか落ち着きがなくて、

おっちょこちょい …………… 。



なんだろう、誰かに似てる。

…… あ、Aちゃんを大人しくしたら

こんな感じなのかな。



「 ご！ごめんなさい、」


急いで資料をかき集めてるけど

どんくさいな、拾う度に落としていって

あわあわしてる。



そんな彼女が気になって、目が離せなくて

気がついたらいつも手を貸してしまう。




神「 大丈夫、落ち着いて。」


「 神山さん、… ありがとうございます。」


大人しくて口下手な彼女は、

いつも姿勢が良くて、しっかりを前向いてる

なんでこんなに姿勢が良いんだろ。


神「 いつも姿勢が良くてかっこええね。」


「 へ！？あ、ありがとうございます。」


わたし、バレエ習ってたんですよ。って

恥ずかしそうに笑う顔を見て、

あ。この子いい子やな、仲良くなりたいなって

久しぶりに、女の子と仲良くなりたいという感情を

あの人以外に持ってしまった。




神「 …… 加賀さん、今日お疲れ様会しよっか。何か食べたいのある？ 」


「 え、 …… 、スペアリブ … かなぁ。」



やっぱり、系統は違うけど

Aちゃんとどこか似てる。

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