社 長 秘 書 ( 黄 ) １７

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「 あの、奥さん、笑ってください… ( 苦笑 ) 」


♡「 びぇ！？… あっは、… しゅいません、」



ホテルから歩いて５分の距離に

役所があって散歩がてら婚姻届を提出しようと

淳太が珍しく言い出したから

ケーキを冷蔵庫にしまって役所まで歩いた。


夜間の役所ってなんか珍しい。

しかも誰もいないし、陽気なお兄さんが

新婚さん、いらっしゃーい☆って出迎えてくれた。



淳「 おい、記念の写真なのにそんなブサイクな顔でええんか？ 」


♡「 ちが！だって、緊張する！」


「 はい、笑ってください！ちーーーーず！ 」



緊張しすぎて、ニヒルな笑いしかできてない

情けない奥さんですまん。←



「 はい、確かに。受け取りした！ 」


おめでとうとお兄さんが言ってくれたけど

なんだか実感湧かなくて

ひたすらへへへへと愛想笑いしてるだけだった。



淳「 帰ろか、ケーキ食べるんやろ？ 」


♡「 あ！食べる！帰ろ！ 」


ホテルまでの帰り道、

携帯にママからメッセージが届いてた。


内容は結婚おめでとうと

苗字が変わってもAはママとパパの子だよ的なやつだった。


そっか、私はもうAじゃないのか、



♡「 淳太！ 」



走って淳太の目の前に行って

ちょっと得意気に「 中間Aです！ 」って

ポーズ決めたらバカかって笑われた。



♡「 ねぇ、なんでこの日にしたの？ 」


淳「 ………… 言わん。」


♡「 えーー、なんで、８月１０日 … 」


はちがつとーか …… はちがつ、とうか


………… あ、ハートか( ˙-˙ )！！！

８１０でハートか！なるほど、


………… ぷぷぷっ、淳太かわいいな！

確かにね、ハートは愛を伝える定番の印だもんね。


平成最後の夏、

めでたく独身AAから、

人妻中間Aに変身しました！！

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