社 長 秘 書 ( 黄 ) １７

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最初の文面から、

ふざけてるって思ってたのに、

どんどん読んでいったら涙が出てた。


あの不器用な淳太が ………

こんな素直な手紙を書いてくれたなんてって

驚きが大きくて、動揺してしまった。


いつ書いてたんだろ。


全然気づかなかったよ。



感動して涙ポロポロ流してる時に

ピンポーンと部屋のチャイムがなった。



確認せず、急いで涙を拭いて

部屋のドアを開けたら

ちょっと小さい花束と紙袋を持って

淳太が得意気に立っていた。



淳「 やっぱり泣いとる、」


♡「 げ、… なんで、いったい何事 … 」


淳「 ちゃんとしてなかったやろ、プロポーズ。」



そう言って、少し照れくさそうに目を逸らした。

やっぱり、淳太は不器用だな、



♡「 あのプロポーズも十分素敵だったのに、… 」


淳「 ええから、黙ってされときなさい。」



ソファにポンと座らされて

ん！って花束を突き出してきた。←



淳「 何が好きかわからんかったから、… これにした。」


♡「 初めて見た、これなんのお花？ 」


淳「 ホトトギス？ここにある花８月に咲く花やって、」


♡「 ホトトギス？ホーホケキョ？ 」


淳「 ばか、それはウグイスや。」


♡「 ホトトギス … すごい、珍しい。」




あとで、こっそり花言葉を調べたら

「 永遠にあなたのもの 」って意味らしくて

益々泣けた。


花言葉にこだわったんだろうな、

そこが淳太らしくて、笑ってしまった。

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