社 長 秘 書 ( 黄 ) １７

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♡「 んもーー！起こしてくれてもいいじゃん！ 」


淳「 急いで行っても仕方ないやろ、まだ時間やないんやから。」


♡「 はやくプール！したい！ 」


１０時半過ぎ、起きたら淳太が

澄ました顔してコーヒー飲んでた。


その光景見たとき、言葉失ったよね。

え、いま何時？プールは？って焦ったよ。



淳「 そんなに、プール楽しみなんか。」


♡「 楽しみだよ、水遊び好きだもん。」


淳「 そんならこれ、買ったろか。」


新聞の広告に入ってたチラシに

大きなビニールプールの写真が載ってた。

滑り台付き。立派なビニールプール。



♡「 え！？これ！いいの！？ 」


淳「 …… アホ、喜ぶな。買うわけないやろ。」


♡「 なんで！？ほしい！ベランダに置いてプールしよ！ 」


淳「 子供用やろ！こんなん、あかん！ 」


♡「 なぁあんで！お願い買ってよ！いい子になるから！ 」


淳「 うるさい、買わん！ 」



冷やかしはやめてよ、淳太。←

わたしは結構本気でプール欲しかったよ。


家にプールあるのって自慢したかったよ。



淳「 …………… どうしたん、」


♡「 淳太が意地悪するからいじけてる。」



淳太の膝に、顎を乗せて

私拗ねてますよ。アピールをしてみた。


淳太はアホかぁって言いながらも

優しく頭を撫でてくれた。



淳「 楽しみやな、今日。」


♡「 うん、淳太泳げる？ 」


淳「 多分、」


♡「 お昼ごはん、何食べようかな、」


淳「 さっき朝ごはん食べたやん。」



淳太の膝に顎を乗せたまま喋る時間が好き、落ち着く。


コーヒー飲み終わるまでは

ずっと顎を乗せて喋っていた。


淳太はいつも、この格好犬みたいやな、って

笑いながらも、満更ではない顔してるから

このワンコスタイルは当分継続しよ。

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