社 長 秘 書 ( 黄 ) １３

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流「 どうしたん？なんでそんな魂抜けた顔してるん？ 」


♡「 なんもない、… こっち見ちゃやだ、」


流「 なんで？顔赤くない？ 」


♡「 赤くないよ！… ほんまに、！！ 」


流「 ちょ、そんな暴れたら落ちるっ、」



流星が腕を掴んで顔を覗き込んだ。


その距離が予想以上に近くて

しかも場所が場所で変に意識してしまって

驚いて暴れてしまったもんだから


一緒に床に転がって倒れてしまった。



♡「 ご、めん！流星！ 」


流「 頭打った？痛くない？ 」


♡「 大丈夫、………… だ、よ。」


どんな理由であれ、ラブホにカップルが１組。

色々と設備が整いすぎている。

おまけに押し倒されてる状態だからね、

事故だとしても。この空気 … 、この沈黙。

絶対。未知なことがおっぱじまりそう。



流「 A、大丈夫やからそんな緊張せんで。」


♡「 え、な、にが。」


流「 俺はAの嫌がることせぇへんから。」


ほら、これ見よ。ってコメディ映画を選局して

お菓子と飲み物を準備してくれた。


流「 服乾いたら、ここ出よ。」


流星は、優しい。


私の不安も緊張も全て吹き飛ばしてくれる。

不思議な安心感があった。

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