社 長 秘 書 ( 黄 ) １３

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いま映画は究極の釜玉うどんを作る名場面。

１番気になるシーンなのに、

目の前には淳太のスイッチ入ったお顔。




♡「 淳太、どいてよ、」( 小声 )


淳「 ここの椅子、リクライニングなんやで。」


♡「 わっ！」


淳「 簡単に、寝っ転がれるやろ。」



淳太の言った通り、リクライニングシートになってて

簡単に後ろに倒れてしまった。

もうスクリーンは見えない。天井と淳太の顔だけ。



♡「 嫌だよ、淳太！ 」( 小声 )


こんなとこで盛んなよ、ちょっと！！

ねぇ、ネクタイ緩めなくていいからさ、ねぇ。



淳「 あかん、無理。」


１回な、してみたかってん。って

淳太はニヤーって笑ってそのまま馬乗りになった。


あ、いま押し倒されてるのか私。



♡「 見られちゃうよ、」


淳「 見いひんよ、いまみんな映画見てるんやもん。」



首元に顔を埋められてくすぐったい、声でそう。

必死にどうでもいいことを考えて気を紛らした。


淳「 ……… してもいい？ 」


♡「 だめ！ほんまにいや！ 」


淳「 ……… だめなん？ 」


……… そんなしょんぼりした顔しないでよ、


淳「 絶対、大丈夫やから。」


個室やもん、って言いながら服の中に手を入れてきた。

トドメにゃ「 我慢できひん、」って

言われて両腕抑えられてチューされたら

私もだめだ。どきどきしないはずがない。


もう、映画の内容なんて気にならない。

むしろ今この状況が気になって気になって仕方ない、

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