GOD DAMN ( 緑 )( 紫 )

☆１０ ページ10

♡「 おはよー、あつーーーい！ 」


「 Aおはよー、お菓子あるよー。」


♡「 わーい！食べる！食べるー！ 」




いつも通り、元気にAは登校した。

何も無かったように。

いつもの明るいAだった。



そんなAが昨日、

俺と濱田先生と修羅場になったことなんて

誰も知らない。いや、誰も思わないだろう。



それくらい、Aは

良い印象しかない女の子だった。




・・・・・・・



神「 A、話してくれてありがと 」


♡「 …… 、私って変なんだろうね。」


ゆっくり、打ち明けてくれたAは

涙を流すことなく、淡々と話してくれて

感情がない、からっぽだった。


Aと俺にとっての「 当たり前 」が

あまりにも違いすぎた。



神「 … 世間じゃ、いまのAと濱田先生の関係はいけないことなんやで。」


♡「 …… うん、」


神「 本当やったら、…… 俺はAと別れるべきやと思ってる。」



浮気なんかされたら、俺は絶対に別れる。

そう思っていた。

現にこれも俺にとっちゃ浮気やからな。



神「 …… でも、Aのこと嫌いになれへん。」



お互いの価値観の違いを理由に別れるのは

少し違うんじゃないかと、この時思った。


Aと俺の考えが違う、それだけの理由で

その人を嫌いになるのはおかしい。


お互い、話し合って改善できれば …

今よりももっと絆が深まるんじゃないかって。


神「 １つずつ、ゆっくり、お互いを知っていこう。」


この時、初めてAは俺に泣き顔を見せた。

大丈夫、… 上手くいくはず。


まだ、やり直せるはずやって。

Aに色々教えてあげないと！

俺が守ってあげなあかんって思った。

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