GOD DAMN ( 緑 )( 紫 )

# ３５ ページ35

あつい、夜なのにジメジメする。

今日はエアコンつけて寝るか。


なんて考えながら、自転車で帰ってると

公園に１人ベンチに座ってる女子高生がいた。



……… また、あいつか。



濱「 A？ …… どうしたんや、」


♡「 …… また、濱ちゃんか、」


涙の跡が残ってて、ぼんやりした顔で

俺の顔をチラッと見て目を逸らした。



濱「 どうしたんや、こんな所１人でおったらあかん。」


自転車を停めて、Aの隣に座って

どうしたんかって聞いた。

ここまで元気ないAは初めて見た。


いつもは悲しくても、無理矢理笑って

寂しさを埋めるように俺を求めてくる。




♡「 神ちゃんと、別れた。」


神ちゃんに振られちゃった。って

ブッサイクな笑顔でハハハと笑った。


作り笑いが下手くそすぎる、

当たり前か！とか仕方ないよねって

空元気でぺちゃくちゃ１人で喋る姿が痛々しい。



♡「 …… っ、バチ当たったね。」



さっきまで、喋ってたのに

急に黙り込むから、顔を覗き込むと

静かに、声も出さず涙ボロボロ流して泣いてた。



どんなに悲しくてAは俺の前で泣かなかった。

俺の知らないところで泣いてたんやろうけど

俺に弱味を見せることは無かった。



泣いてるAを見て、

俺は何とかしてやりたい、

立ち直らせてあげなあかん。って思った。



この感情は好きとは違う、

なんやろか、父性？兄心？そんな感じ。



この日は背中をさすって、泣け泣けって

一緒に傍にいてやることしかできなかった。



やっぱり、… Aが本当に好きやったのは

弱味も見せられて、素直に思ってくれる

神ちゃんだったんやろうな。


俺じゃあかんかったか、とため息がでた。

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