*33 ページ33
神「 A、帰ろ。」
放課後まで学校にいたのに
今日はまともに授業に参加していない。
帰りのHRだけに参加しただけだ。
先生の内容のない話が終わったあと
神ちゃんからいつものように帰ろと言われた。
学校を出て、いつもの家の前の公園で
途中寄り道したコンビニでジュースを買って
ベンチに2人並んで座った。
2人共、今日は泣き疲れたのか、気まずいのか
いつもより口数か少ない。
沈黙の時間が結構続いた。
神「 今日は、感情的になりすぎた。」
ごめんなって神ちゃんは謝った。
神「 1人になって、考えたんやけどな、」
♡「 … 、うん、」
神「 俺のこと選んでって言うてたやん。よくよく考えたら、自分のことしか考えてなかったなって、」
神ちゃんは悲しそうに笑って
自分勝手でごめんって謝った。
神「 Aの気持ちじゃなくて、自分の気持ちばかり押し付けてた。」
♡「 そんなこと、ないよ … っ。」
神「 俺はこんなに好きなのになんで?って無意識に見返りを求めてた。
これって、Aのこと、大事にできてないよな。」
公園で遊んでいた子供もいつの間にかいなくて
さっきまでミンミンうるさかったセミも鳴き止んで
静かな公園だから、神ちゃんの声がよく聞こえた。
神「 さよなら、しよ。」
こんなに静かな場所で、聞き間違えることもない。
だいすきや、って言い残して
神ちゃんは私の返事も聞かずに
私に背を向けて歩き出した。
引き止めることも何も出来ない。
ただ、木の下に仰向けになって転がったセミを見ながら
涙を堪えていた。
私が、神ちゃんを引き止めるのはおかしい。
神ちゃんを追い詰めたのは私だったから、
これで神ちゃんが、楽になるなら。
♡「 好きやったのに ……… 」
失って気付くのは遅すぎる。
ベンチに座り込んだまま、自分を責め続けた。
476人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - 神モモさん» ドラマ化!?オファーがあれば二つ返事ですよ!ありがとうございます! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - すずさん» なんとありがたいお言葉!ありがとうございました!気に入ってもらえる作品になれると嬉しいです (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - 霤張▲ウスさん» あ!ほんまですか!?無意識かもしれないですね、ちょっと見直しますね(´;ω;`) (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - ゆり。さん» こちらこそ!ありがとうございました!これからもドロドロ系もかけるように修行してきます!ありがとうございました! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - 花コトバさん» ありがとうございます!最後は涙まで流して頂いて恐縮です。今後ともよろしくお願いします! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おぽむこ ぽめこ( ˙-˙ ) | 作成日時:2018年8月2日 10時