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この時間だと、お母さんもういないだろうな。
帰りにコンビニでお弁当を買った。
もう飽きたな、ここのお弁当。
他のコンビニ物色しよう、って
ぼんやり考えながら歩いていると
家の前の公園に、同じ制服を着た男の子がベンチに座ってた。
♡「 …… っ、どうして、…… 」
なんで、神ちゃんがこんな所にいるの??
もしかして、ずっと待ってたの???
この暑い中?
なんとなく、声をかけにくい。
神ちゃんが公園にいる間、
私は保健室で寝ていて、早退もほぼ仮病だし。
神「 ……… A?遅かったな、」
♡「 あ、… 神ちゃん、… ど、うしたの、」
神「 携帯、忘れてたから届けに来た。」
そうだった、携帯を机の上に置いていったんだった。
忘れてた。
神「 お母さんに、預けた。携帯、」
♡「 ……… え、…… ママに、そっかありがと。」
神「 … なぁ、A。俺の考えすぎやったらごめんやけど、 」
♡「 … え、なに、」
神「 家におるのしんどくない? 」
♡「 …………………… え、(笑)?」
神「 お母さんと、最近話した? 」
神ちゃんに、やっぱり見透かされてる。
なんで、神ちゃんは私の事全部わかるのかな、
神ちゃんは黙ったままの私を
眉下げたまま悲しそうに見つめて
ぎゅっと優しく抱きしめてくれた。
神「 お母さんに、必要とされてないって悲しいこと考えてない? 」
♡「 …………………… 、」
神「 A、1人でずっと寂しかったよな、」
声は出なかったけど、涙は止まらなかった。
神ちゃんは心配そうに見つめて涙を拭ってくれた。
神「 一緒に、帰ろ。」
♡「 …… 、どこに、… 」
神「 絶対、寂しい思いはさせへんから。」
俺んちにおいで、って神ちゃんは頭を撫でた。
「 あ、みて。カップル。かわいいね、」
「 ………… 、邪魔したらあかんからはよ行こ。」
「 あ!もう、まって崇裕!! 」
抱きしめられてきて、神ちゃんは気づいていないかもだけど
いま私が目で追っているのは
公園の外の歩道で彼女と一緒に歩いてる濱ちゃんだった。
濱ちゃんと私は目を合わせたまま
逸らすこともできなかった。
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おぽむこ ぽめこ(プロフ) - 神モモさん» ドラマ化!?オファーがあれば二つ返事ですよ!ありがとうございます! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - すずさん» なんとありがたいお言葉!ありがとうございました!気に入ってもらえる作品になれると嬉しいです (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - 霤張▲ウスさん» あ!ほんまですか!?無意識かもしれないですね、ちょっと見直しますね(´;ω;`) (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - ゆり。さん» こちらこそ!ありがとうございました!これからもドロドロ系もかけるように修行してきます!ありがとうございました! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
おぽむこ ぽめこ(プロフ) - 花コトバさん» ありがとうございます!最後は涙まで流して頂いて恐縮です。今後ともよろしくお願いします! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 9594d2b23a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おぽむこ ぽめこ( ˙-˙ ) | 作成日時:2018年8月2日 10時