GOD DAMN ( 緑 )( 紫 )

＊０３ ページ3

放課後のチャイムが鳴った。


友達もみんな下校して、

部活に行く生徒、委員会に参加する生徒しか

校内には残っていない。 私を除いて。




カバンを持って、そのまま保健室に向かう。

携帯の電源を入れると何通かLINEが来ていた。

先生からの返信はない。



返信はなくても、既読がついていた。



………… って、ことは行ってもいいんだね。



本当にダメな時は必ず返信が来る。

既読だけの時は、好きにすれば？と言われてるみたいだ。



神「 A！！！！ 」


委員会に行ったはずの人の声が後ろから聞こえた。

急いで振り返ると、神ちゃんは笑いながら近づいてくる。



♡「 神ちゃん！委員会終わったん？ 」


神「 ううん、今からやで。A見かけたから声掛けてみた。」


♡「 そうなの？嬉しっ、委員会終わったらLINEしてね！ 」



校内探検して待ってるからと

神ちゃんを笑顔で委員会に見送った。



濱「 いま、ビックリしたんちゃう？ 」


♡「 うわっ、後ろから急に話しかけないでよ。」



２人共、後ろからいきなりは反則だよ。

ビックリするじゃん。

だるそうに濱ちゃんは買ったばかりの

スポーツドリンクを持って保健室に入って行った。




♡「 濱ちゃん、１口ちょーだい！ 」


濱「 嫌や、自分で買え。」


♡「 お金ないもん、ちょーだい！」



こうやってじゃれあってる時間が楽しい。

いつもベットの上に腰掛けて

濱ちゃんは携帯を触る。


その隣にいつも私は座ってちょっかいだす。

今日はペットボトルを取り合いながらじゃれ合った。



♡「 けち！ちょーだいよっ、… っ 」


バランスを崩して

濱ちゃんの胸元に倒れ込んでしまったから

２人してベットに勢いよく倒れ込んだからミシッとベットから音がした。



♡「 いった、… ごめん。濱ちゃん、押し倒しちゃった。」


起き上がって、濱ちゃんから離れようとした時

濱ちゃんに右腕を掴まれた。



濱「 たまには、ええんちゃう？Aから迫ってくるの。」


廊下から聞こえるのは先生か生徒の足音、

グランドからは部活動中の生徒の声、

誰にも見られちゃいけない、聞かれちゃいけない。



カーテンを閉めて、私から濱ちゃんにキスをした。

＊０４→←＊０２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す