GOD DAMN ( 緑 )( 紫 )

☆１８ ページ18

先生の返事も待たず、生物室を出た。



騒がしい生物室とは違って

廊下は静まり返ってる。

自分の足音しか響いてない。



照「 ん？神ちゃん？？？ 」


神「 … 、先生、とA！ 」


♡「 どうしたの、神ちゃん 」



てっきり、保健室にいると思っていたAが

担任の桐山先生と職員室から出てきた。

…… ほんまに、ただの早退なんかな？



神「 A、早退するん？調子悪いんか？ 」


♡「 … う、ん。ちょっと風邪気味、」


照「 神ちゃん、なーんで授業中にうろついてるんかな？ 」


神「 あ、… トイレ行っててん。」


照「 はよ戻らな！生物やろ！ 」


神「 A、家まで送る。俺も早退するわ。」


照「 バカタレ！神ちゃんは授業！Aは帰る！ 」



桐山先生に、怒られたもんやから

ゆっくりAと話すことはできなかったけど

保健室に行ってたわけじゃないとわかって安心した。



淳「 あ、神山。遅いで。席つけー。」


重「 神山、本来お手洗いは授業前に済ませておくべきだぞ。」


神「 いや、Aがおったから。早退するんやって。」


重「 A？お前は、恋人中心に生活してるのか？ 」


神「 ……… え？ 」


重「 恋人ばかりだと、視野が狭くなるぞ。考え方を少し変えろよ。」


流「 … っていう、リア充に対する僻みやろ？シゲ。」


重「 ……… っるさい！お前はもう少し真面目に生きるべきだ！ 」



シゲに言われた言葉がなぜか引っかかった。

俺の視野、狭いんかな？？


全てAのことを考えながら

行動していることがあかんのか？？


好きな人を大事にすることって

間違ってるんかな？？



淳「 女子ー！叫んでないでしっかり見ろ。ダニエルの姿を。」


いまは、カエルのことなんてどうでもいい。

シゲの言葉と、Aのことで頭がいっぱいだった。

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