院 内 恋 愛 ( 桃 )

☆４４ ページ45

ともこさんは、私にお化粧してくれた。


ファンデーション？顔色悪いのを隠してくれて


唇にうっすらとピンクのグロスをつけてくれた。



神「 ほら、これなら自然やろ？ 」


♡「 … なんで、なんでこんなにしてくれるの？ 」


淳「 言うたやろ？俺はAちゃんに尽くしてるって(笑) 」



Aちゃんの初めての恋なんやから、

俺も協力したいねん。って淳太先生は優しく頭を撫でてくれた。



淳「 今までよく頑張ってきたんやから。たまには甘やかしてもええやろ？ 」



♡「 淳太先生、… っ、あり、がとう、」



神「 あー、泣いたらあかん！崩れる！ 」



♡「 … っ、う、はい！ 」


最後にチークを乗せてくれて、


ともこさんが望を連れてきてくれた。



ありがと、淳太先生、ともこさん。



望とも、今日でお別れなんやね。



望「 バイバイなんか言わんで、俺は。」


♡「 … え？ 」



望は思いっきり抱きしめて、


だいすきって何度も伝えてくれた。


それだけで嬉しくて、私もだいすきって抱き締め返した。



♡「 望、ありがと。… 望に、会えて良かった。」



今日は泣かないって決めたんやから


望にとびっきりの笑顔を見せて、


望の退院を私は見送った。

☆４５→←☆４３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す