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次の日からAは部屋に来なくなったし、
隣の部屋は毎日忙しそうやった。
ともこさんも何度も隣の部屋に行き来するし
きっと、治療が始まったんやろうなって察した。
たまに、聞こえるのはAの辛そうな泣き声やった。
照「 よーし、望くん。抜糸しよぉか。」
望「 あー、… はい。」
桐山先生が慣れた手つきで抜歯を始めた。
照「 Aちゃん、昨日から治療始まったんやなぁ。」
望「 うん、」
照「 … 偉いなぁ。Aちゃん、」
望「 … 偉いんちゃうやろ、Aにはそれしかないんやろ?」
喋ってるあいだに抜糸は終わっていた。
それでも桐山先生は隣で座って、話を聞いてくれる体制になっていた。
望「 なんで、Aはあんな苦しい思いしながら生きなあかんの? 」
桐山先生に言ったって、どうにもならないのに
どうすることもできないこの感情を泣きながら
桐山先生にぶつけることしかできない俺はまだ子供やった。
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A(*~*♭) - もー涙腺がばかになった (2018年12月25日 23時) (レス) id: 9abc71322c (このIDを非表示/違反報告)
Yuko(プロフ) - ぽむ様 またも仕事中に作品を読ませていただきました。だめですーー、事務所に一人だったので号泣です。私の拙い語彙ではこの気持ちを伝えきれません。感動です(涙涙涙) (2018年6月14日 14時) (レス) id: 326d509d03 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - (名前)なっちさん» ありがとうございます。入院期間ってどうしても退屈で寂しいですよね。私も何度か経験しているのでわかります。そのおかげでメルヘンババアになってしまいました( ˙-˙ )へへ (2018年2月18日 16時) (レス) id: 958270ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - にじいろさん» 目は大丈夫ですか(´・ω・`)? お涙ありがとうございます!また、読みに来てもらえると嬉しいです(^^) (2018年2月18日 16時) (レス) id: 958270ebc4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)なっち(プロフ) - すごく感動しました!私も入院経験があるのでこんなお話すごく憧れました! (2018年2月18日 15時) (レス) id: ef3e1d61ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おぽむこ ぽめこ( ˙-˙ ) | 作成日時:2018年2月4日 14時