59話 ページ10
キルアは自身へと伸ばされる手に怯え下がろうとするがイルミに止められた
「少しでも動いたら、戦闘開始の合図と見なす。同じく、お前と俺の体が触れた瞬間から戦闘開始とする。止める方法は一つだけ。分かるな？だが忘れるな、俺とお前が戦わなければ、大事なゴンが死ぬことになるよ？」
『…ッ』
ふと脳裏に、いつだったか自分へ本音を漏らしたキルアの姿が浮かんだ。
《暗殺者になるの、嫌だ…》
そうだ、あの時、好きにすればいいと思うよと言った
飛行船の中で言っていた。兄弟の中で、肯定してくれたのは自分だけだと
なら、きっと、あの子を守ってあげられるのは…！
レオリオが説得する中、イルミの手がキルアに触れそうになった
その時、Aはどうにでもなれ、と意を決して叫んだ
『もうやめて！！兄さん！！』
受験者たちが聞いた事のない、女性の声がその場に響いた
その声の主がAだと気づくと、周りが少しざわついた
「に、兄さん…！？」
「というか女だったのかよ…！？」
「…あ、姉貴…！」
キルアはやっぱり、と小さく呟いた
イルミは手を止め、ゆっくりとAの方を向いた
「意外だな、まさかホントに止めてくるとは思わなかったよ」
『…これ以上キルをいじめないで…』
Aは震える両手を握りしめた
イルミの威圧から気を逸らすため、
あぁ、私もこの後牢獄行きかな…とか考えるが全く逸らせない
『キルは人形じゃないわ！1人の人間よ！他の人と考え方が違うことだってあるじゃない…！』
「うーん、そうならないように小さい頃から教え込んだんだけどなあ」
(恐らく、今更私が何を言ってもキルはこの試合降参する…でも、言わないよりは…)
Aはキルアの方へ顔を向けた
『キル、お願い、兄さんに縛られたりないで…』
「！」
キルアは目を見開いてAを見た
『キルは人形なんかじゃないわ、普通の人と同じように生きる権利はあるはずよ。このままこっち側にいたらきっと、今より辛いことになる筈、だから…』
私みたいに、ならないで
「…姉貴……」
・
・
Aが考えていた通り、キルアは降参した
その後は抜け殻のようになってしまい、レオリオやクラピカが声をかけても反応しなかった
そんなキルアをAは辛そうに見ていた
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ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
