57話 ページ8
キルアは汗を流し震えたままイルミを見上げた
「キルアの兄貴…？」
「針で顔の形を変えていたのか」
『…』
「母さんとミルキを刺したんだって？」
「まぁね」
「母さん泣いてたよ」
「そりゃそうだろうな。息子にそんな酷い目に合わされちゃ」
「感激してた」
レオリオは眉間に皺を寄せていたが、
イルミの思わぬ発言にえ゛っ、と叫びずっこけた
「あの子が立派に成長してくれて嬉しいってさ。でもやっぱ外に出すのは心配だからって、それとなく様子を見てくるように頼まれたんだけど、奇遇だね。まさかキルがハンターになりたいと思ってたなんてね。実はおれも次の仕事の関係上資格を取りたくてさ」
「…別に、なりたかった訳じゃないよ。ただ何となく受けてみただけさ」
「そうか、安心したよ」
『ッ』
明らかにイルミの周りの空気がどよんでいた
その空気を感じ取ったAは息を呑んだ
「心置きなく忠告できる。お前はハンターに向かないよ。お前の天職は…殺し屋なんだから」
さらにイルミは続けた
「お前は熱を持たない闇人形だ。自身は何も欲しがらず、何も望まない。影を糧に動くお前が唯一喜びを抱くのは人の死に触れた時。お前は、親父と俺にそう育てられた。そんなお前が何を求めてハンターになると？」
「…確かに、ハンターにはなりたいと思ってるわけじゃない。だけど、俺にだって欲しいものぐらいある。」
「ないね」と言うイルミに食いつくように「あるね！」と叫んだ
「今望んでることだってある！」
「ふーん、言ってごらん？何が望みか」
そう言われるとキルアは黙って下を向いた
「どうした？本当は望みなんてないんだろ？」
「違う！！…ゴ…ゴンと友達になりたい」
『…！！』
今まで自分たちに全く言わなかったキルアの願いを聞き、Aは顔を上げた
「もう…人殺しなんてうんざりだ。ゴンと友達になって、普通に遊びたい」
「無理だね。お前に友達なんてできっこないよ」
そう言われキルアはイルミを見上げた
「お前は人というものを、殺せるか殺せないかでしか判断できない。そう教え込まれたからね。今のお前にはゴンが眩しすぎて測りきれないでいるだけだ。友達になりたいわけじゃない」
『…そんな、』
思わず小さく呟いた
「彼の傍にいれば、いつかお前は彼を殺したくなるよ。殺せるか殺せないか、試したくなる。なぜなら、お前は根っからの人殺しだから」
キルアは歯を噛み締めた
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ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
