83話 ページ34
『誰って…同業者…？』
Aと男は互いをは横目で見た
「少し違うかな」
『あら？違うの？』
じゃあなんでここに？と聞こうとしたが、
ふとさっき広間にいた2人の会話を思い出した
《目当てのお宝も回収したしもう帰ろうよ》
『宝、回収…盗賊とかそういう族だったのね』
そうだ、と男は頷いた
盗賊、という言葉を聞いてアンナは首を傾げた
「盗賊？…ちょ、まさか！」
アンナはなにかに気づき、Aの腕を引き男から離した
「アンタ、幻影旅団じゃないの？」
「あれ、バレた？」
男は薄く笑っている
「その額の十字の刺青、どっかで見たと思ったんだよね」
『私何にも気づかなかったのだけど…』
「お嬢様は世間知らずですから。兎に角これ以上ここに居ちゃいけません！！教育に悪いです！」
『今更教育も何も無くないかしら？』
行きますよ！とアンナが歩き始めたので、Aも後を追おうとした
「待ってくれ」
『！』
男は軽くAの左手首を掴んで止めると、そのまま耳元に顔を寄せた
「クロロ」
『…？』
「俺の名前」
男はクロロと名乗ると、そっと掴んでいた手を離した
『…そう私はA』
名乗ろうか悩んだが、教えてもらった以上こちらも言わないのは悪い
教えたところで支障はないだろうと思いAも名乗った
「お嬢様〜！早く！」
アンナの呼ぶ声が聞こえ、Aは軽くクロロに会釈をすると小走りでその場を去った
「…A、ね」
クロロは先程Aの手を掴んだ自分の右手を見ながらポツリと呟いた
・
・
あの後アンナはAと車に乗りこみ家へと向かっていた
『…という訳だから、今回の依頼料は別に構わないわ』
《そうか、すまない》
『いいえ。またよろしく』
ピ、と電話を切ると携帯をしまい、運転席に座るアンナを見た
『…ねぇ、幻影旅団って名前くらいしか聞いた事ないのだけれど、そんなに有名なの』
「そりゃあもう！最近起きてる強盗事件とかは奴らの仕業だってよく噂されてるんですよね」
Aは視線を車の外へとずらした
かつて、一緒にハンター試験を受けたクルタ族の彼が探していたのも幻影旅団と言っていたことを思い出した
『そう…次からは気をつけなきゃね』
2人の乗った車は夜の街の外へと出ていった
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ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
