82話 ページ33
「…すまなかったな。うちの団員が」
バタン、と閉じた扉を見ていたら男が話かけてきた
この状況で謝られるとは思っていなかったのでAは驚いた
『…いいえ、こちらこそ』
謝られたのに無視するわけにもいかない。そう思ってとりあえず謝った
『それを言うためだけに残ったの』
「それもそうだが…俺たちと互角に戦える人がいて驚いてな。話してみようと思っただけだ」
いけなかったか？と男は首を傾げた
『…私は早く帰りたいわ』
「そうか」
Aは少し笑った男から目を逸らし、周りを見渡した
戦っていた時はあまり気にしてはいなかったがあちらこちらに死体が転がっていたのを忘れていた
死体がある部屋で普通に男女が話している光景なんて不気味でしか思えない
部屋を出よう、そう思ってAは男の横を通って扉へと歩き始めた
『とりあえず部屋を出て…！』
足元からピチャ、と音が聞こえ、視界が少し斜めに傾いた
血溜まりで足が滑ったと気づいた時には手遅れで、来るであろう衝撃に目を瞑った
『…？』
が、その衝撃はなく、代わりに何かに寄りかかっていた
「大丈夫か？」
『…へ』
頭上から声が聞こえ、Aは顔を上げると、
目の前に先程会話していた男の顔があり、受け止めてくれたのだと分かった
「立てるか？」
『…えぇ、大丈夫…』
男に支えられながら体制を元に戻した
『あ、ありがとう…』
「あぁ」
何度か瞬きを繰り返しながら、支えるために触れられていた二の腕を見ていた
そんな姿を見ていた男はふ、と笑った
「冷酷そうな雰囲気なのに意外とドジ踏むんだな」
『喧嘩売ってる？』
いや？と男は笑うと扉を指さした
「危ないし、出ようか」
『…そうね』
2人は扉を開けて廊下へ出た
すると廊下の奥から見覚えのある女性が走ってきた
「お嬢様〜！！こちらにいらしたんですね〜！！」
『アンナ』
アンナの姿がハッキリと見えてきたと思ったら、急に手前でブレーキをかけた
「…は！？誰ですこいつ！？」
『…あぁ…』
隣にいる男を指さし叫ぶアンナに、
めんどくさい事になりそうだ、とAは頭を抱えた
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ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
