81話 ページ32
『…ふぅん』
Aは手についた血をズボンで拭くと、フェイタンを見た
『久しぶりにちゃんと戦える人に会ったわ。みんな直ぐに死んでしまうから』
Aは仕事上で人を殺すが、それはこちらからの一方的なものであり、お互いに戦う意思を持っているなんてことは滅多になかった
「無駄口叩いてると、殺されるね」
『感謝してるつもりなんだけど…』
2人は各々武器を構え、一斉に駆け出す
(殺したい、殺して遊びたい)
抑えたい感情はどんどん膨らんでいた
その感情で頭がいっぱいになったのか、段々と意識がぼーっとしていくような感覚がしていた
「…、」
「待て」
互いの攻撃がぶつかり合う直前、そう声が聞こえた
それと同時に、Aは誰かに右手を掴まれている感覚があり、意識がはっきりした
『…誰、』
Aは自分の手を掴んでいる手から腕を辿り、相手の顔を見た
掴んでいる人の正体は男で、オールバックの髪に額に十字架が描かれていた
「団長」
その男は"団長"と呼ばれていた
「とりあえずフェイタンは武器をしまってくれ」
そう言われると、フェイタンは渋々刀をしまった
「…すまないが、君もしまってくれないか？」
『…その…貴方に抑えられてて無理なのだけれど…』
あぁ、すまない、と男はAの手を掴んでいたのを離し、
Aもナイフをポーチへと戻したが、気になることがひとつあった
(どうしてこの人に気づかなかったのかしら、周りには気を張っていたつもりだったけど…)
警戒は解かず、そのまま2.3歩後ろへと下がった
『私を責められても困るわよ。そっちから来たんだもの』
「楽しそうに戦ってたくせに、よく言うね」
ぐ、と声に出そうになったのを堪えた
「それより、どうして団長ここにいる」
「僕が呼んだんだよ。フェイタンが1人で突っ込んでいくもんだからさ」
そう言って、先程フェイタンと共に部屋に入ってきた金髪の男が来た
「2人は騒ぎになる前に先に戻っていろ。俺はこの人に少し話がある」
「うん、わかったよ。ほら、フェイタン早く行くよ」
「うるさい」
フェイタンはAを睨むと、フンとそっぽを向いて金髪の男と部屋を出ていった
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ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
