80話 ページ31
『…あぁ…やっぱり…』
Aの嫌な予感は的中していた
大広間の床は真っ赤に染まっており、
黒服の人間があちらこちらで倒れて動かなくなっていた
『他に依頼人がいたなんてね…よっぽど嫌われてない限り、こうはならないわよ』
部屋の奥に、ほかの黒服とは違うスーツを着た男がうつ伏せで倒れていた
しゃがむのも面倒だ、とAはつま先で軽く遺体を仰向けにひっくり返した
その顔は、依頼書にあったヴァルトの顔写真と一致しており、恐怖に怯えた顔のまま死んでいた
『痛々しくされて……。私がその顔にさせたかったのに…』
ハッとAは頭を振ってその考えを消した
『違う、違うわ。そういう訳じゃない』
早くここを出よう。出ないとおかしくなりそうだ
Aは部屋を出る為に振り返り、
目の前に飛んできた針を掴んだ
「あちゃー、止められちゃった」
「下手くそね。俺ならもと上手くやるね」
目の前の扉から、2人男が入ってきた
1人は金髪の童顔、もう1人は背が少し低めのカタコトの人だった
Aは手の中にある針を後ろへ投げ捨てた
『これをやったのはあなた達ね』
「答える義理ないね」
『そう、ならいいけど』
カタコトの男はAを睨みつけたが、
Aには効いてなかった
「コイツ、殺すね」
「待ってよフェイタン、今日は屋敷の人間なら殺していいとしか言われてないよ？目当てのお宝も回収したしもう帰ろうよ」
カタコトの男はフェイタンと呼ばれていた
だがフェイタンは金髪の男の制止を振り切り、刀を持ちAへ斬りかかった
『殺すのは嫌だけど、殺られる前に殺らないと』
Aは攻撃を避けると、フェイタンの後ろへと周りナイフを振りかざした
「！(コイツ、早い)」
咄嗟にフェイタンは振り向き刀でナイフを飛ばし、そのまま距離を取った
が、Aはその距離を元に戻すかのように縮め、取り出したナイフをフェイタンの顔へ突き出した
それを避けるのに顔を右にずらした途端、ギョッとした
目の前に刃物のように鋭くなったAの左手が向かってきていた
慌てて刀で防ごうと下から上へ振り、Aが後ろへ避けたことより、またお互いに距離が出来た
『…っ、』
右頬がチクリと痛み、手で触るとうっすらと血がついた
Aは驚いてフェイタンを見たが、向こうも少し驚いたような顔でこちらを見ていた
フェイタンの顔にも赤い線がついていた
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ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
