75話 ページ26
「俺さ、てっきり姉貴は俺の事なんてどうでも良くなったのかなって思っててさ…。どっちかって言うと兄貴側だって思ってたし。でも俺、ハンター試験の時に姉貴に言われたこと、すげぇ嬉しくてさ」
『ハンター試験…あっ』
“キルは人形じゃないわ！1人の人間よ！他の人と考え方が違うことだってあるじゃない…！”
”キル、お願い、兄さんに縛られたりないで”
Aはふと自分が言った言葉を思い出した
「俺の事、ちゃんと見てくれてたんだって、嬉しくて…なんていうんだろうなぁ………姉貴？」
ふと反応が無くなったことに気づき、キルアはAを見ると、俯いていてよく顔が見えなかった
「おい姉貴、聞いてんのか？」
キルアは顔を顔を覗こうとすると、Aは慌てて両手で顔を隠してしゃがみ込んだ
『いや、あの、その…ちょっと待ってね…』
「え、なんだよ！なんで隠してんだよ！」
『ま、待ってって！ほんとに、お願い！』
「くそ、こんな時でも姉貴馬鹿力かよ！！」
キルアはAの顔を見ようと両手を剥がそうとするがビクともしない
その時、ふと見えたAの耳が赤くなってることに気づいた
「…なんか赤くね？」
『…れて…』
「え？」
Aは小さく何かを呟いたが、キルアは聞き取れなかったようでもう一度聞いた
『忘れて…！恥ずかしいじゃない…！』
「はぁ！？なんだよそれ！」
『今思い出しただけでも死にたくなってくる…なんであんな事言ってたの私…』
Aは顔に集まった熱を冷まそうと手で仰いだ
「なんだよ、じゃああの言葉は本音じゃねぇって事？」
『そ、そんなわけないじゃない！…キルには、好きに生きていって欲しい…』
人を殺す時に何度か辛そうな顔をしたキルの顔をAは忘れずにいた
『もう、あんな顔しないでほしいの』
だから、とAはキルの両腕をそっと掴んだ
『ゴン達と行きなさい。じゃないときっと後悔するから』
「…わかった」
キルアはAの目を見て強く頷いた
「ていうか、姉貴って結構喋るんだな」
『え…悪口…？』
ショックを受けたAを見て慌ててキルアは首を振った
「違ぇよ！今まであんまり話してるとこ見たことなかったからさ」
『…まぁ、いつもは兄さんが全部話しちゃうし…変に口出すと怒られちゃうから』
「…」
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ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
