74話 ページ25
家に帰ってから何日が経った
仕事があるためもうすぐ家を出なければならないAは椅子に座り、依頼内容の書かれた用紙を見ていた
「お嬢様」
『どうかしたの？』
扉の向こうからアンナの声が聞こえ、用紙を置いた
「キルア様が独房を出られ、旦那様とお話なさってるみたいですよ」
『本当？』
話を聞き思わず椅子から立ち上がり扉を開けた
勢いが強かったのか、うぉわ、とアンナは1歩下がった
「本当です。あと、今キルア様のお友達と名乗る方が3人ほど、執事室へ向かわれているようです」
『きっとゴン達だわ…！』
「お嬢様もお知り合いなのですか？」
『えぇ、ハンター試験で会って』
あの子たち、ほんとにここまで来たんだ
『ほんとに良い友達を持ったのね』
「まぁ、ゴトーさんは追い出す気満々でしたけど」
『あの人はキルをとても可愛がってくれていたから』
どうしたものか、と悩んでいると、廊下の奥から誰かが向かってくる気配がした
その気配の方をじっと見ると、小さな影がこちらへと走ってきていた
「っ姉貴！」
『…キル？』
こちらへ向かってきたのはキルアだった
Aの1歩前で止まったと思ったらズイ、と距離を縮めてきた
「親父から聞いたんだ！俺の話を聞いてやってくれって、姉貴が頼んでくれたんだろ！？」
『え、あ、』
嬉しそうに話すキルアに、何が何だか分からないと瞬きを繰り返すA
(これはお2人の時間にすべきだろうなぁ〜)
その光景を眺め、アンナは緩みそうな頬を抑えながらそっとその場を離れた
『…とりあえず部屋、入る？』
Aは心の中でアンナに感謝し、キルを部屋へと入れた
「俺、親父と話してたんだけどさ、」
遡ること数分前
・
・
「それにしても、あの子も随分と弟思いになったものだな」
「…あの子？」
一連の話を終え、外に出ることを許されたキルアは、シルバが発した言葉に反応した
「なんだ、何も聞いてなかったのか？お前の話を聞いてやってくれと頼んできたのはAだぞ」
「…姉貴が？」
キルアは驚いた
家に帰っているとは聞いていたが1度も会っていないから、てっきりどうでもいいと思われていると思っていたのだ
「あの子に頼まれずともお前と話すつもりではいたがな…。久しぶりに頼みを聞いた」
シルバはどこか懐かしそうに微笑んだ
「ちゃんと礼を言ってから出るんだぞ」
「…あぁ、わかった」
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ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
