50話 ページ1
無事最終試験の会場へ着いたAたち
会場内には受験者の他に今までの試験官とネテロ、そして役員だろうか、黒服の人間が何人か立っていた
「さて諸君、ゆっくり休めたかな？」
受験者を見渡しネテロは話し始めた
「ここは委員会が経営するホテルじゃ。全ての試合が終了するまで君たちの貸切となっておる」
では最終試験じゃが…と話すネテロの横に布で覆われたボードが運ばれてきた
「一対一のトーナメント形式で行う！」
そう言うとネテロは被せられた布を取った
ボードにはトーナメント表が書かれているが、下の部分は隠されているためまだ組み合わせは不明のままだった
「勝ち残った最後の一人が合格って訳か…」
「いや、たった一勝で合格である」
「たった一勝で！？」
ゴンは思わず大声を出した
「勝ったものが次々と抜けていき、負けたものが上へ登っていくシステム。つまり、この表の頂点は不合格を意味するのじゃ。もうお分かりかな？」
「要するに不合格はたった1人って訳だ」
ハンゾーの言葉にネテロは頷いた
「そして、その組み合わせはこうじゃ」
ネテロはボードの下に貼られた紙をペラリと捲った
Aは左から3番目に書かれており、相手は53番のポックルだった
(軍艦島でエンジン見てた人だっけ…)
だがこのトーナメント通りにいくとなると、勝てるチャンスが多い人と少ない人で分かれていると不満の声が上がった
ネテロ曰く、このトーナメント表は今までの試験の点数でなっており、成績が良い受験者にチャンスが多く与えられているとのこと
「それって納得いかないな。もっと詳しく点数の付け方を教えてよ」
さらに不満を訴えたのはキルアだった
それに対しネテロは、
採点事項は極秘だが、やり方なら教えようと答えた
身体能力値、精神能力値、印象値の3つからなるもので、
前の2つは試験の中で見極められ、印象値は試験中と最後の面接で付けられているらしい
Aは横目でキルアの顔を見た
相変わらず不満気な顔は変わらなかった
恐らくゴンより下の評価ということがあまり気に入らないのだろう
「戦い方も単純明快。武器OK、反則無し、相手に“参った”と言わせれば勝ちじゃ。ただし！相手を死に至らしめてしまった者は即失格。その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ」
よいな！と確認するネテロを受験者達は無言で見つめた
それを承諾と捉えた黒服は開始を合図した
「それでは、最終試験を開始します」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» 大丈夫です！届いてますよ〜！ありがとうございます！ (8月6日 18時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - ありがとうございます！返事送れましたか？（💦） (8月6日 12時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろば(プロフ) - 蜜柑。さん» コメントありがとうございます！励みになります、、嬉しいです、、！ボードの方返信させて頂きました！ありがとうございます！ (8月5日 21時) (レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑。(プロフ) - こんにちは！とても面白いです！これからも頑張ってください！もしよければ会話したいです、ボードに話しかけるのは駄目でしょうか？ (8月5日 20時) (レス) id: 7635f584c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろば | 作成日時：2023年6月18日 0時
