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そんな複雑な気持ちの中

私はなんとなく"恋がしたい。"そう思うようになった。





北斗くんには伝えたと思うけど

その気持ちに嘘はなくて。






自然に好きになって付き合って結婚して…






そんな未来を思い描いていたから

いきなり顔も知らない人と結婚しろって言われて

戸惑ったけど、ピアノのためって





北斗くんにはじめて会った時

北斗くんはやる気なさそうだし

仮面夫婦をするんだ。ってそう思った。






でも高校生になって周りの恋愛話を聞くたびに

私も恋がしたいって、結婚までできなくても

ただお互い好きになって付き合って。

そんなことしてみたいって。







恋に恋していた。








高校生の前半、

連絡を取らない間

好きとか嫌いとか北斗くんに感情なんてなかった。










どうでもいいなんて言い方良くないけど

本当にどうでもよかったの。









でも、あの日に少しだけ心が動いた。







はじめて家出をしたあの日。







迎えにきてくれた北斗くんとはじめて

目があったときドキって心臓が飛び跳ねた

あの瞬間をいつも昨日のように思い出す。







北斗くんの家で

北斗くんの隣で寝たあの日だけ

なんだか全部忘れられた。







その感覚だけがずっと残ってる。







嫌なことがあるたびに家出して逃げ込んで

気づけば私を迎えにくる北斗くんをただみたくて

家出したこともあった。






ごめんね。






高校生の時、

勉強ばかりの高校生活で恋なんてしてる暇なくて

大学生になったらってずっと思ってた。


 



今思えば暇がないなんてそんなの関係ないのにね。





卒業式に2人で泊まったあの日








あなたにキスをされた。

あなたにはじめて好きと言われた。








嬉しかった。

でも、あなたの気持ちを100%信じることもできなかった。







それでも

いつのまにか北斗くんがいることが

当たり前になっていて、





おはようを言いたいのも北斗くん

楽しいことがらあったら言いたいのも北斗くん

会いたくなるのも北斗くん


 



いつも直球で大きな腕で包み込まれるたびに

胸がほっこりして幸せな気持ちになるの。





 

でとそれと同時に好きになっちゃダメって





本当に北斗くんは私を好き?って疑っちゃう自分もいた。








私はずっと

夢もピアノも結婚も親の好きなようになるのが嫌だった。





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設定タグ:松村北斗 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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糸山露子(プロフ) - この後どんな風になるの特別編か続編読みたい。 (5月15日 0時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯音 | 作成日時:2023年3月27日 16時

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