許嫁を迎えに行きます【3】 (ページ14)

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本棚に目を向ければ不自然に

ほんと一緒に並ぶ白い箱。

あった。

いつもの箱なんだけど、

これほんとに持って帰って大丈夫よね？

ってマスターに確認

マスター「やっと取りに来たね〜」

「申し訳ありません」

マスター「全然良いーよー。それにしても間に合う？」

「何が？」

マスター「その宝物探し1ヶ月なんでしょ？」

「なにそれ」

1ヶ月？期限？そんなの何も書いてなかったけど

マスター曰く、これを置いといてくれない？

ってAに頼まれたとき

言っていたらしい。

あまりにも深刻そうな顔してたから

深くは聞かなかったって。

マスター「1ヶ月取りに来なかったら捨ててって」

「1ヶ月…」

マスター「見つけてくれるかな？って不安そうだったから
　大丈夫だよ。って励ましたけど」

「なんか言ってた？」

マスター「しばらく来れないけど、
　落ち着いたらまた来るねって」

「そう」

箱を片手に仕事に向かう。

この次も箱なのか。

1ヶ月という期間の中でAはいつ頃

ここに辿り着いて欲しかったのか。

後どれくらい続くかわからない。

白い箱を見るたびにため息がもれていた、

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